第3次福島県長期総合教育計画(昭和60年度〜昭和70年度)-034/181page

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用されている。VTRやテレビカメラは今後利用が増加するものと予想されるが,現在は保有台数が少なく,利用回数も少ない(表2-2-7)。

表2-2-7 教育機器別利用状況(単位:%)

機器 頻度 全く使用しない 1年に数回ぐらい 1か月に2回ぐらい 1週間に1回ぐらい 1週間に2回ぐらい
16ミリ映写機 51.8 43.4 4.8 0 0
スライド映写機 21.6 39.9 27.7 4.8 6.0
オーバーヘッド投映機 4.8 8.4 39.8 30.1 16.9
テープ式録音機 6.0 15.7 48.1 15.7 14.5
レコード演奏装置 9.6 20.6 28.9 28.9 12.0
テレビ受像機 18.1 16.9 13.3 15.7 36.0
ビデオテープレコーダー 49.4 24.1 14.5 8.4 3.6
テレビカメラ 61.5 22.9 7.2 6.0 2.4
反応分析装置 96.4 3.6 0 0 0

注:1.「社会教育課調査」(昭58)による。
  2.全小学校から10%を抽出し,各校3名の教員について調査したものである。
  3.割合=(利用頻度別教員数)÷(調査教員数)×100

また,利用状況を教科別に見ると,教科によりかなり差があり,算数,理科,社会,音楽の授業で多く使用されている(「社会教育課調査」昭58)。

このように,教育機器の利用は盛んになってきており,指導方法の改善に役立てられているが,使用される機器に偏りが見られ,また,使用する教師にも偏りがあり,各教育機器の機能が必ずしも十分に生かされているとは言えない。

したがって,今後は,児童の自己教育力の育成を目指して,学習意欲の向上や基礎的・基本的事項の一層の定着を図るよう,一斉指導の中で習熟の度合に応じた指導や低学年における合科的な指導の充実,体験的な学習や教育機器の活用の工夫,学校図書館の機能の拡充等,児童の能力・適性に応じた指導方法の多様化に努める必要がある。

3)評価

 近年,評価に対する関心が高まってきているが,評価を主題として校内研修に位置付けて研修している学校は,552校中5校である(「義務教育課調査」昭58)。

また,指導訪問や各種研究協議会等から見ると,単元終末テストや学期末テストなど総括評価にとどまっていることが多く,形成的評価(学習過程における評価)がまだ不十分である。さらに,評価が知識・理解の面に偏る傾向があり,創造性や情意面の評価特に,学習意欲を高めるための評価の生かし方等の工夫が不十分である。

したがって,今後は,目標分析の研究を進め,情意面も含めて達成目標を具体的に設定するとともに,形成的評価の方法とフィードバックの手だてを工夫して学習事項の確実な定着を図るよう努める必要がある。また,評価結果を指導計画や指導方法の改善に生かすとともに,児童の学習意欲の向上に努める必要がある。

第3項 生徒指導

(1) 指導体制

 小学校における生徒指導のねらいは,児童の人格形成上の発達課題に即して個性の伸長を図りながら,同時に社会的な資質や実践力を高めようとするものであり,学業指導をはじめとし,


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