第3次福島県長期総合教育計画(昭和60年度〜昭和70年度)-051/181page

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化等に努める必要がある。また,郷土教育の充実や生徒の国際理解を深めるための教材開発,活動の工夫に努める必要がある。

2) 指導方法

 中学校では,基礎的・基本的事項の確実な習得を図り,自ら考える力や創造性の伸長を目指して,個別化の工夫や指導方法の改善など授業の質的な充実に努めている。

また,各種研修会等において研修の充実に努める一とともに,校内研修においても,学業指導や生徒指導,特別活動などを主題として取り上げ,教師の指導力の向上に努めている(表2-3-6)。

表2-3-6 校内研修の領域 (単位:校,%)

項目 領域 学業指導 教科 特別活動 生徒指導 学校経営 教育機器 環境緑化 図書館教育 保健体育 道徳
学校数 154 3 24 44 9 1 1 1 4 3 244
割合 63.1 1.2 9.9 18.1 3.7 0.4 0.4 0.4 1.6 1.2 100

注:「義務教育課調査」(昭58)による。


しかし,指導訪問や各種研究協議会等で見ると,指導過程の組立てや評価の改善,教材・教具の工夫などにより,生徒の学習意欲の向上や基礎的・基本的事項の確実な習得に努めているが,教師側からの一方的な指導も見られ,生徒一人一人への配慮や学習の仕方を身に付けさせる指導,学習環境の整備等に不十分な点も少なくない。

一方,教育機器の利用状況を見ると,OHPやテープ式録音機は学級ごとに備えている学校も多く,よく利用されている。テレビ関係機器の利用も増加しているが,反応分析装置やランゲージラボラトリーの利用は,まだ一部の教師にとどまっている(表2-3-7)。

また,利用状況を教科別に見ると,理科,数学,外国語の授業で多く利用されている(表2-3-8)。

表2-3-7 教育機器別利用状況 (単位:%)

機器 頻度 全く使用しない 1年に数回ぐらい 1か月に2回ぐらい 1週間に1回ぐらい 1週間に2回以上
16ミリ映写機 80.9 14.9 4.2 0 0
スライド映写機 44.7 40.4 8.5 0 6.4
オーバーヘッド投映機 10.6 31.9 17.0 12.8 27.7
テープ式録音機 31.9 17.0 27.7 2.1 21.3
レコード演奏装置 51.1 27.7 4.3 8.5 8.4
テレビ受像機 68.1 17.0 4.3 8.5 2.1
ビデオテープレコーダー 31.9 29.8 23.4 12.8 2.1
テレビカメラ 61.7 23.4 12.8 2.1 0
反応分析装置 87.2 10.7 2.1 0 0
ランゲージラボラトリー 95.7 2.2 0 2.1 0
ミュージックラボラトリ一 100 0 0 0 0

注:1.「社会教育課調査」(昭58)による。
  2.全中学校から10%を抽出し,各校3名について調査したものである。
  3.割合=(利用頻度別教員数)÷(調査教員数)×100


表2-3-8 教育機器の教科別利用状況 (単位:%)

教科 理科 数学 外国語 社会 その他
割合 23.4 19.1 17.0 12.8 27.7

注:1.「社会教育課調査」(昭58)による。
  2.割合=(当該教科で教育機器を利用している教員数)÷(当該教科調査教員数)×100


このように,教育機器の利用は盛んになってきており,指導方法の改善に役立てられているが,使用される機器に偏りが見られ,また,利用する教師に偏りがあり,各教育機器の機能が必ずしも十分に生かされているとは言えない。

したがって,今後は,生徒の自己教育力の育成を目指して,学習意欲の向上や基礎的・基


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