第3次福島県長期総合教育計画(昭和60年度〜昭和70年度)-148/181page
注:「学校保健統計調査報告書」(昭47,昭52,昭58)による。
次に,昭和58年度における男女の体格差を年齢別に見ると,7歳までは身長・体重,11歳までは胸囲において男子が女子を上回っている。その後,身長については12歳頃まで男子が女子を下回り,胸囲については12歳から14歳頃まで男子が女子より大きく下回る傾向にある。この年齢層を経過すると,再び男子が女子を上回り,年齢が高くなるに伴って男女の体格差は大きくなっている(図5-1-4)。
したがって,今後は,身体の発育の特徴を踏まえ,全教職員の共通理解を図るとともに,学校と家庭との連携を深め,児童生徒の体格向上に努める必要がある。
図5-1-4 本県の年齢別男女の体格差
注:1.「学校保健統計調査報告書」(昭58)による。
2.体格差は男子の体格から女子の体格を引いたものである。
3.マイナスは男子が女子より下回っていることを示す。
(2) 学校保健教育及び保健管理
昭和58年度に実施した児童生徒の定期健康診断の結果から,主な疾病・異常の実態を全国の状況と比較すると,小・中学校とも扁桃肥大の被患率が高い。また,本県の疾病・異常は,学校段階が進むに伴い,せき柱'胸郭異常,結膜炎,扁桃肥大の被患率が低下している(図5-1-5)。
図5-1-5 児童生徒の疾病・異常被患率
注:「学校保健統計調査報告書」(昭58)による。
視力については,小学校,中学校,高等学校と学校段階が進むに伴い,視力低下が見られるのは従来からの一般的傾向である。昭和58年度における視力1.0未満の被患率を見ると,中学校では小学校のほぼ2倍,高等学校では小学校のほぼ3倍になっている(図5-1-6)。
次に,う歯被患率は,昭和58年度においても