第3次福島県長期総合教育計画(昭和60年度〜昭和70年度)-163/181page
したがって,今後は,これらの事業の一層の充実を図り,参加者の増加に努めるとともに,住民のスポーツに対する意識を啓発し,スポーツ活動の日常化を促すよう指導する必要がある。
表5-2-11 「体育の日」における行事実施状況 (単位:市町村,人)
項 目 年度 51 53 55 58 実施市町村数 75 77 78 81 参加者数 225,300 246,300 253,600 273,900
注:「保健体育課調査」(昭51,昭53,昭55,昭58)による。
(2) 競技力
県民のスポーツに対する関心の高まりの中で,全国大会,国際大会等での本県選手の活躍に対する県民の期待は大きいものがある。
県では,(財)福島県体育協会加盟の各競技団体が行う選手強化事業に対し,負担金を交付するとともにジュニア選手の育成強化に努めている。また,わが国を代表してオリンピック大会等に参加する選手に対しても助成するなど,競技力の向上に努めている。しかしながら,本県の競技力は一部の種目を除き,必ずしも高いとは言えない状況にある。
したがって,今後は,各競技団体の育成に努め,競技力の向上を図る必要がある。
(3) 学校体育施設の開放
地域住民のスポーツヘの欲求に対応するため,小・中学校及び県立高等学校体育施設の開放を実施している。昭和58年度の開放状況を見ると,79市町村が開放を実施しており,開放率は,小学校では76.5%,中学校では85.0%となっている(表5-2-12)。昭和57年度と比べて開放率が低下しているが,これは市町村における社会体育施設の整備充実等によるものと考えられる。また,昭和58年度における県立高等学校体育施設の開放は20校となっている。
したがって,今後は,学校開放の趣旨の周知徹底を図るとともに,学校体育施設を効果的に開放するため,施設・設備の充実など諸条件を整備する必要がある。
表5-2-12 学校体育施設の開放状況 (単位:校,%)
区 分 年度 54 55 56 57 58 小学校 学校数 662 649 648 648 643 開放校数 490 521 545 546 492 開放率 74.0 80.3 84.1 84.3 76.5 中学校 学校数 254 251 248 248 245 開放校数 213 219 226 229 208 開放率 84.0 87.3 91.1 92.3 85.0
注:「保健体育要覧」(昭54〜昭58)による。
(4) スポーツ傷害保険
スポーツ安全協会傷害保険は,安心してスポーツ活動に参加できるようにするとともに,グループの育成及び運営の円滑化を図ることをねらいとして昭和46年度に創設された.ものである。
昭和51年度から昭和58年度までの加入状況を見ると,加入団体,加入者とも増加している(表5-2-13)。
表5-2-13 スポーツ安全協会傷害保険加入状況 (単位:団体.人)
区分 年度 51 52 53 54 55 56 57 58 団体数 3,806 4,925 6,239 6,359 6,783 7,365 7,720 7,740 人数 171,077 204,514 244,122 205,663 212,239 223,650 229,464 224,387
注:「保健体育要覧」(昭51〜昭58)による。