第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-022/136page
いる学習需要に対応し,その充実が求められています。
したがって,今後は,時代に即応した視聴覚教育の技
術やコンピュータ等の新しい情報機器を利用した教育方
法の開発を促進するとともに,地域的に設置が偏ってい
る地域視聴覚ライブラリーの設置促進に努める必要があ
ります(表4−3)。
エ 青少年のための社会教育施設の整備充実
平成3年度における少年自然の家・青年の家などの青
少年のための公立団体宿泊訓練施設の設置状況は,磐梯
青年の家など国立が2館,郡山少年自然の家など県立が3館,市町村立の類似施設として会津若松市
少年の家など6館,合わせて11館となっています(表4−4)。
これらの施設については,青少年教育活動の場として
活発に利用され,青少年の健全育成に大きな役割を果た
しています。
また,これら施設の設置については,計画的に整備充
実に努めてきましたが,地域的な均衡を考慮した新たな
施設の設置が求められています。
したがって,今後は,未設置地区への設置を促進し
な
がら,恵まれた環境の中での集団宿泊生活等を通した青
少年の健全育成を図る場の整備拡充に努める必要があり
ます。
表4−3 視聴覚ライブラリーの設置状況
運営形態\地域 県 北 県 中 県 南 会 津 南会津 相 双 いわき 計(館) 単 独 2 5 1 7 0 2 1 18 協 議 会 0 2 1 0 0 0 0 3 そ の 他 0 0 1 3 1 0 0 5 計 2 7 3 10 1 2 1 26 (資料) 「平成3年度 福島県社会教育統計要覧」
表4−4 青少年のための公立社会教育施設
(類似施設を含む)の設置状況
設置者/地域 県 北 県 中 県 南 会 津 南会津 相 双 いわき 計(所) 国 0 0 1 1 0 0 0 2 県 0 1 0 1 0 1 0 3 市 町 村 3 0 0 1 0 1 1 6 計 3 1 1 3 0 2 1 11 (資料) 「平成3年度 福島県社会育統計要覧」
5 家庭教育の充実
家庭は学校,社会と並ぶ生涯にわたる学習の場として位置づけられるとともに,生涯学習の原点として
新たな時代を主体的に生きぬく能力・意欲・個性を培う基盤でもあることから,家庭教育の役割とその重
要性を明らかにし,家庭教育事業や相談体制の拡充を図り,家庭や地域の教育力を高めることが期待され
ています。
(1) 家庭の教育力の向上
家庭は生活の基盤であると同時に,生涯にわたる入間形成の重要な場として,特に子どもの人格の形成
や基本的生活習慣を培う上で極めて重要な役割を担っています。このため,県は家庭の教育力の向上をね
らいに,家庭教育に関する研修機会の充実や家庭教育テレビ番組「ちいさな世界」の充実等に努めてきま
した。
また,県内では,現在,87市町村で545(平成3年度)の家庭教育学級が開設されているほか,PTAが
主催する各種の教養講座や保健所における「すこやか発達支援教室」などが実施されていますが(図5−
1),更に学習機会の充実を図る必要があります。
したがって,今後は,学校,PTA,保健所などの関係機関・団体との連携・協力を深めるとともに,