第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-057/136page
減少しています。
したがって,今後は,中学校卒業
者数の減少とその志願率の変化に対
応しながら,入学定員の適正化を図
る必要があります。
ウ 学校・学科の配置
学校配置の推移を課程別にみる
と,全日制課程の本校が昭和62年度
と63年度に1校ずつ増加し,83校に
なりました。また,定時制課程では,
平成元年度と2年度に1校ずつ減少
し11校になり,平成3年度には,新たに単位制による
課程が設置されました。さらに,通信制課程は,平成
元年度に1校に統合されました。学科別にみると,全
日制課程では,普通科等の学科の学級数が増加し,家
庭科等の学科の学級数が減少しています。これらの背
景としては,産業構造の変化に伴い,高等学校教育や
生徒の進路意識が変化していることがうかがえます。
したがって,今後は,中学校卒業者数の動向を踏ま
え,社会の変化や生徒の志願動向等を考慮するととも
に,学校教育審議会の答申を尊重しながら,学校・学
科の適正配置や普通科等と職業学科との比率,男女共学の在り方等について検討し,教育諸条件の整
備に努める必要があります。
図5−4 中学校卒業者数の推移
(注) 平成4年度以降は見込者数
(資料) 高等学校教育課調査
新しい学科での実習一県立清陵情報高等高校・電子機械科
エ 学校規模
県立高等学校の規模別構成比の推移をみると,全日制課程では,生徒急増期対策としての臨時的学
級増等により,25学級以上の学校が増加し,11学級から18学級までの学校が減少しているのに対して,
定時制課程では,4学級規模の学校が増加し,5学級以上の学校が減少して,分校化を含めた統廃合
が進展しています。
また,県立高等学校全日制課程の学級編制については,従来,普通科・商業科・家庭科等が45人,
農業科・工業科・水産科等が40人で編制してきましたが,国の動向や各地域の実態を考慮して,普通
科・商業科・家庭科等においても40人学級を学級編制の基準とし,平成5年度より会津地域の一部の
県立高等学校から実施を予定しています。
したがって,今後は,中学校卒業者の減少期であることを踏まえ,長期的展望に立って,適正な学
校規模と学級編制になるよう努める必要があります。
(2) 単位制による課程の充実
「学習歴や生活環境等が多様な学習者に対し,広く高等学校教育の機会の確保を図るとともに,高等学校
教育の多様化,弾力化に資することを目的とする単位制課程を設置することが必要である」との平成2年