サクシード中学校国語から高等学校国語へ-002/43page
第1章
第1章 中学校と高等学校の学習内容及び学力の現状
一 中学校と高等学校の学習内容
1 学習指導要領における目標
中学校国語の目標 高等学校国語の目標 国語を正確に理解し適切に表現する能力を高めるとともに、思考力や想像力を養い言語感覚を豊かにし、国語に対する認識を深め国語を尊重する態度を育てる。 国語を的確に理解し適切に表現する能力を身に付けさせるとともに、思考力を伸ばし心情を豊かにし、言語感覚を磨き、言語文化に対する関心を深め、国語を尊重してその向上を図る態度を育てる。 ここに見られるように、中学校国語と高等学校国語の目標は密接に関連しており、中学校における学習成果を高等学校においてさらに深化・充実するものとなっている。
2 中学校と高等学校の学習内容のつながりと学習指導について
中学校国語と高等学校国語の各領域及び各教材ごとの内容をまとめたものが別表である(本冊子巻末資料参照)。学習指導要領における指導目標の達成を図るために、中学校国語と高等学校国語の学習内容は系統的に配置されており、内容が徐々に深められるようになっている。
「表現」領域と「理解」領域に関して、中学校における指導の上に立って、基礎的な能力と態度を養うとともに、生徒の学習段階を踏まえた指導が求められている。また、〔言語事項〕に関しては、中学校段階における語句、文法、漢字等の学習がそのまま高等学校の学習の基礎となっている。
高等学校では教材の抽象性が高くなっており、中学校との教材の難易度を踏まえた内容面、指導面での接続を図るための工夫が求められる。
二 本県中学生・高校生の学習意識
1 「進路に関する意識調査」より
平成八年五月に県教育委員会で実施したこの調査によれば、国語は「好きな教科」としてあげられている割合が中学一年で五教科の中で比較的下位にあるが、
好きな教科
嫌いな教科