サクシード中学校国語から高等学校国語へ-003/43page
高等学校入学後、しだいに「好き」の割合が増加している。
その理由には複雑な要素が絡んでいるが、国語については中学校から高等学校にかけて科目と教材の内容が大きく変わるということがあり、これが、生徒の興味・関心を高める一つの要件になっているものと考えられる。
一方、「嫌いな教科」については、高校二年の段階でわずかにその割合が上昇するが、中学一年から高校三年までほぼ横這い状態であり、大幅な増減はない。
2 「福島県の中学生の学習に対する意識と行動」より
平成七年六月に県教育センターで実施したこの調査結集によれば、「国語が好きになったわけ」は、「小説、詩、説明文などを読むことが好きだから」とする回答が最も多い。
また、同調査によれば、「好きな学習内容」として挙げられているのは「小説(物語)」「漢字の読み書き」「詩」「短歌・俳句」などである。特筆すべきことは、学年が進むにつれて好きな学習内容として、「古典」をあげる割合が増えていることである。教材の持つ魅力が生徒を引きつけていることと古典への親しみが国語を好きにしているものと考えられる。
同調査の国語の教科イメージによれば、「分かりやすい」、「楽しい」といったイメージは比較的低いが、「感じ方・考え方がたくさんある」、「新しいことを知ったり、自分の考えを深める」、「努力すればできるようになる」などのイメージが高くなっている。
国語が好きになったわけ
好きな学習内容