サクシード中学校国語から高等学校国語へ-031/43page
【例(3)】
空欄に適語を入れて短文を作る。
◆〔形容動詞〕風が〔形容詞〕花の間を〔副詞〕通りすぎた。
動詞の活用を学ぶ
【例(1)】
次の動詞の活用表を完成する。
◆「飛ぶ」「走る」「見る」「来る」「する」「起きる」「受ける」
【例(2)】
グループごとに複数の動詞を選ばせ、助動詞「ない」につながるように活用させる。また、活用語尾に注目させ、活用の種類ごとに分類させる。
〔確認問題(1)〕
傍織部の動詞の活用形を答えなさい。
ア 彼を誘って、公園に行こう。
イ 木からおりるときは十分に注意しろ。
ウ サッカーの練習をする。
〔確認問題(2)〕
傍線部の動詞の活用の種類を答えなさい。
ア アルバムを見て、幼い頃を思い出した。
イ 向こうから来る人に質問しよう。
ウ 時が過ぎれば、問題は解決する。
すく丁寧な指導が望まれる。
1)体言(名詞、代名詞) 単独で主語になる。
2)用言(動詞・形容詞・形容動詞) 活用し、単独で述語になる。
及び活用について確認する。
1)推量の助動詞
◆「花咲くめり」
2)完了の助動詞
◆「風立ちぬ」
◆「風とともに去りぬ」
〔中学校・口語文法指導のポイント〕
生徒にとって、「活用の種類」と「活用形」との区別は容易ではないが、文語文法を学習する上でも重要事項なので、繰り返すことにより定着を図る。
○活用形について
活用形は、活用語尾の変化の仕方によって分類できることを指導する。
1)未然形…「ない・ん・ぬ・れる(られる)・せる(させる)・う(よう)」などに続く形。
2)連用形…「ます・た・て・たい」などや用言に続く形。
3)終止形…言い切る形、または「と・から・けれど」などに続く形。
4)連体形…体言や「の・ので・のに」などに続く形。
5)仮定形…「ば」に続く形。
6)命令形…命令の言い方で言い切る形。
(光村図書二年)
〔高等学校・文語文法指導のポイント〕
文語文法においては、活用形の名前の一つが変わることを意識させる。
また、未然が「いまだしからず」、連用が「用言につらなる」、已然が「すでにしかり」という意味であるとの説明を加えることにより、具体的な意味内容の理解が図られる。文法用語の理解と体系全体の把握を図ることが文語文法指導の重要項目といえる。
また、「ば」に連なる活用形に注意を促し、未然形と已然形との違いを確認させるとともに、活用の種類を口語と文語で対照させる。
○活用の種類について
1)五段活用⇒四段活用・ナ変(死ぬ)・ラ変(あり)・下一段(蹴る)
2)上一段活用⇒上一段(見る)・上二段(生く)
3)下一段活用⇒下二段(受く)
4)カ変⇒カ変(来)
5)サ変⇒サ変(す)