サクシード2中学校英語から高等学校英語へ-000-02/45page

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この冊子の活用について

本書は本県に学ぶ生徒一人一人が中学校の学習内容をもとに高等学校との学習内容のつながりをつけるために、昨年度発行した「サクシード」に続き、中・高の先生方に使っていただくことを目的として作成しました。
内容については、パラグラフ・リーディング及びパラグラフ・ライティングが中心になっています。これは、昨年「サクシード」を発行したところ、第2章の1「文章全体の構成」で紹介したパラグラフ・リーディングに対する反響が最も大きく、「是非、教科書を使ったパラグラフ・リーディングの指導法を紹介してほしい」という声が多数寄せられたためです。本書では、これらの声に応えて、実際に中学校・高等学校で使用されている教科書を用いたパラグラフ・リーディングの指導法の一例を紹介しています。さらには、昨年取り上げなかったパラグラフ・ライティングの指導法も取り上げています。これは、言語の持つ意思伝達(コミュニケーション)という働きを考えると、相手からの意思(情報)を受信するだけではなく、こちらからの意思(情報)を発信することも同様に重要だと考えられるからです。
ところで、ある調査によれば、中・高生が英語嫌いになる大きな理由の一つが「長文がわからない」ということである点、また、あの偉大な言語学者のチョムスキーが、語学学習が成功するには話すだけでなく、早い時期に読書できる段階にもっていくこと、と語ったという点などを考えると、本書が本県の英語指導の上で、なにがしかの助けとなってほしいと願っています。
ただ、4技能のバランスという点では、「話す能力」「聞く能力」を伸ばす指導についても触れることができればよかったのですが、テープ等の媒体を使えないなどの制限もあり、果たせなかったことが心残りです。
なお、この冊子は、昨年度発行した「サクシード」との併用を前提として作成されていますので、この点に留意して使用していただくようお願いします。


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