サクシード2中学校英語から高等学校英語へ-041/45page
点が2つあります。1つは「修飾」です。修飾という語は中学校でも出てくるのですが、句と節の区別や形容詞(句・節)と副詞(句・節)の区別については詳しく触れる機会がありません。長文には後置修飾が多用されるので、「修飾・被修飾の関係」を意識させることが必要と思われます。もう1つは「態」です。後置修飾や分詞構文、目的格補語などにおける現在分詞/過去分詞の選択や、受動態の進行形(be being builtなど)においては、態の概念が求められます。前述したとおり、「態」という言葉は教科書では扱われていないだけに、どうしても態の概念が希薄なのです。
一方、発音記号ですが、教科書では1年については巻末の単語リストに、2・3年についてはページ下に新出単語と併記されています。発音記号そのものを教えることはありませんが、囲み記事のSound Boxではポイントとなる発音記号([θ]など)が掲載されています。日本語にない子音や発音の似ている母音を教える際には、記号とともに指導することが多いと言えます。