サクシード2中学校国語から高等学校国語へ-036/81page

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11)連想で豊かに考える
  一ブレーン・ストーミング一

●ブレーン・ストーミング
 ものを考えるための一つの方法として、ブレーン・ストーミングという手法があります。テーマを設け、それ一関係する事柄や考えを思いつくままに書き出し、それらを集め、分類し、課題解決に適したアイデアを発見し、開発していこうとするこの方法は、創造力や、表現力を養うための方法としても便利です。また、グループでこのブレーン・ストーミングを用いると、アイデアを有効に共有することができます。

例 次の言葉をもとにブレーンストーミングをしてみよう。


飲み水 水道 生活排水
雨水 渇水 川
貯水ダム 汚染 プール

 次の段階として、こうして生まれた発想を表現に結びつけるために、ストーミングで出た単語をもとに疑問の形式をとると考えが深まります。

 ・飲み水はどのようにして作られているのだろうか。
 ・飲み水が不足したらわたしたちの生活はどうなるか。
 ・わたしたちは飲み水をむだに使っていないだろうか。

連想で豊かに考える
●自由な発想を
 人間の思考は、拡散的な思考と収斂的な思考の二つに大きく分けられます。
 収斂的な思考は、直線的に一つのものを深めていく場合に適します。それに対して拡散的な思考は自由に新たな発想を生みだす場合に有効な考え方といえます。
 ブレーン・ストーミングは後者の一つであり、そのよさは、自由さと豊かさにあります。授業の中でも、生徒に自由に考えさせる機会を設けることが大切です。

授業の窓
中学校の教科書から
●日本語の諸相
・疑問を追究し、考えをまとめる
 自分たちの言語生活を振り返ってみよう。日ごろ何気なく使っている言葉も、さまざまな角度から見つめ直すと、疑問点や問題点が浮かび上がってくる。その中から、特に強く関心を抱いた題材を選び、調査してみよう。そして、その結果、わかったことや気づいたこと・考えたことをまとめ、発表しよう。
(「国語3」光村図書P.3)176)

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