サクシード2中学校国語から高等学校国語へ-046/81page
Q&A 発想を豊かにするためには
Q. どうしても、いい考えがが浮かばないことが多いのですが、どうずれば発想が豊かになりますか。
A. だれでも自分なりの見方や考え方をもっているのです。ただ、それに気づかないことが多いのも事実です。ですから、まず、自分自身で感じたり、考えたりしたことを日記や手紙として残しておくことが大切です。ちょっとしたことが、いい発想を生みだすきっかけになるのです。
また、感動を大切にして自分自身の内面を「耕していく」ことが、よりよい表現につながります。
Q&A 作文と小論文との違い
Q. 作文と小論文とはどのような点が違うのですか。
A. 作文が主観的な色合いが強く、自分の感じたことや考えたことをそのまま書き表すことが多いのに対して、小論文は、あくまで「論文」ですから、自分の考えや意見を根拠を持って論じていくことが求められます。各種の試験等では、両者が厳密に区別されずに用いられる場合もあります。
また、字数に関しては、作文と小論文に大きな相違はありません。一般的には両者とも四百字程度から二千字程度と幅があります。しかし、大学入試の小論文などでは、かなり長い文章が要求されるものもあります。
創作への誘い 1) 詩の楽しみ
詩をつくるというと、なにか特別な人でなければできないものだという先入観があります。しかし、自分自身の感性のアンテナをはって、日常の生活の中での感動を大切にしていくことによって詩が生まれる場合も多いのです。自分の言葉で詩を綴ってみましょう。
青空
青空から手紙が来た
美しい何の文字もない一枚だ
青空から手紙が来た
僕たちはそれを残さず読み上げよう
そしてもし青空に返事を書くとしたら
きみはどんなふうに?
僕たちはほんの短い時間に
自分のことを話し尽くせることなんてできない
話した言葉はそしてすぐに消えてゆく
だからはじめからこの返事にも文字はない
入道雲!
やがて遠くの方へと静かに広がってゆく
美しく青々とした僕たちの言葉
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