サクシード2中学校国語から高等学校国語へ-051/81page
キャッチコピーを作ろう!
自分の作文なり、表現するものについての紹介文をまとめさせる。いわゆる「帯封」を作ることによって主題が絞られてくる。
例「テレビ報道のあり方を批判し、視聴者のアクセス権の強化を訴える」
ゴール「主題文にまとめる」
書きたいことがはっきりしてきたら、それを主述の整った簡潔な一文(主題文、トピックセンテンス)に書きます。「主題文」を書くことは、「いいたいこと」をより自分の問題として強く意識することになり、その後の展開を方向付けることにもなります。次のような形で考える方法も有効です。
(ナニ)は(ドウデアル)が、………………[現状を分析・認識]
(ドウデアル)べきだから、……………………[理想像の確立]
(ドノヨウニ)(ドウシヨウ)ではないか。……[解決策の提示]
例
テレビの報道は取材者それぞれの立場で一方的になされるが、放送局と視聴者は対等の関係でいるべきだから、視聴者のテレビの報道に対するアクセス権などを強化していこうではないか。
チェックリスト「本当にこの主題で大丈夫か」
自分の主題が適当なものかどうか、選定後に次の観点に照らし合わせて検討します。
1)自分が本当に書きたいもの、書く価値があるものか。
2)予想される読者が関心を持ってくれそうなものか。
3)自分がよく知っている、よく知ることができるものか。
4)自分がはっきりした意見を示すことができるものか。
5)所定の時間、字数内にまとめられる範囲のものか。
6)文章全体を統括し、一貫性を保つことができるものか。
完成した「主題文」は、構想を立てる場合にも、文章の中核として展開を方向付けるものとしてたえず参照・活用するようにすると、より明確な文章ができあがります。
←公開授業の一コマ(中・高連携学習指導研究委員会)
Copyright (C) 2000-2001Fukushima Prefectural Board of
Education All rights reserved.
掲載情報の著作権は福島県教育委員会に帰属します。