サクシード2中学校国語から高等学校国語へ-069/81page

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手順 4 反省と評価
1)自己反省・自己評価
 聞き手の反応はどうだったか、自分の発表技術・態度、姿勢、発表した内容、使用した視聴覚資料・機器の妥当性など、多岐にわたって検討し、次の発表へつなげることが大切です。自己反省のためには、デジタルビデオ.カメラ、8ミリなど、映像で再生できる機器が有効です。

2)相互評価
 よい批評とは、話し手に対して、何がよかったか、どこをどう直したらもっとよくなるかを建設的に述べ、話し手に役立ち、勇気づけるアドバイスでなくてはなりません。相互評価において相手の批評をする際には、以下の点に注意するとよいでしょう。
・具体的な内容について述べる。
・良い点と悪い点の両方を述べる。
・どのように直したらよいのかアドバイスする。
・相手への礼儀を忘れない。

指導の実際
高校一年 国語1
(二学期当初の授業を想定)

授業例A 説明文「私の読んだ本」(六時間)
・相手に的確に説明する文章を書く
・論理的な文章展開を、実践的に体得する。
・長文を書くことや、作文の段落構成に慣れる。

授業例B スピーチ「私のおすすめの本」(八時間)
・よりよし説明とアピールの仕方を学ぶ
・プレゼンテーション技術の習得。
・メモの取り方と、批評の仕方を学ぶ。
・進んで読書しようとする姿勢を育てる。

効果的なプレゼンテーション

Look,Smile,Talk.
一番後ろの左の人に向かって、
しっかり目を見て(ルック)、
にっこり笑い(スマイル)、
十分後ろに聞こえる声であいさつする(トーク)。

0ne Sentence,0ne Person.
話を好意的に聞いてくれる人に向かって、ワンセンテンスごとに明確に言い切る。

Show,See,Speak.
ものを指差し(Show見せる)、次に聞き手を見(See)、最後に話をする(Talk)というように動作を分けて行う。

●国語科におけるプレゼンテーションは?
 国語科の目標を実現するうえで、さまざまな情報メディアを的確な方法で活用するとともに、正確に情報を発信し、相互にコミュニケーションを図っていく交信の能力の育成は欠かすことができません。
 また、生徒の発表力を伸ばすためには、技術面での支援とともに自信をもって発表することができるような精神面での支援も大切になります。
 たとえば、プロットをメモすること、人前で上がらないで冷静に話すための心の持ちよう、間違えた場合の修正の方法、これらを教えることにより、生徒一人一人が自信を持って発表できるようになります。
 そのためにも、発問に対する答え方を提示して、根拠をもって自分の意見を明確に発表する方法を提示していくことが、生徒の発表力育成には欠かすことができません。

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