中・高連携のために-062/136page

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◆英語部会の実践例―4技能のバランスのとれた指導―県中地区

◆県中地区・英語部会の実践(平成11年11月三春中学校で実施)

県中地区においては、三春中学校を会場にして研究授業を実施しました。
中学校委員と高校の委員によるティーム・ティーチングを実施するとともに、授業終了後には、実践的な英語学習の方法について協議が行われました。

◆英語学習指導案

日時:平成11年11月24日(水)3校
時場所:3年2組教室
指導者:中学校教諭(T1)高等学校教諭(T2)

1 単元名Let'sRead2"Hello?Can anyone hear me?"

2 単元設定の理由

○生徒観
男子15名、女子17名のクラスである。英語を使って、自分の意思を伝えたいという生徒は多く、相互評価を取り入れた活動に、興味をもって真剣に参加している。しかし、英語を使って自己表現を行う場面では、基礎的・基本的事項が確実に定着していないため、スムーズにいかないことが多い。よりよい表現ができるよう、学習内容を定着させるとともに、反復練習を多くし、自信をもって発表できる雰囲気を醸し出す工夫が必要である。
復習的要素の強い長文読解のような題材を苦手とする生徒が多い。その単元に関する文学作品や本を紹介し、興味や関心を持たせるように心がけている。しかし、授業内だけにとどまり、自らその本や作品を読んでみようという生徒は少ない。

○教材観
この単元は、作家、星新一の作品「お―い、でてこ―い」の英訳である。環境問題(ごみ問題)というテーマをもあわせもったSF的短篇である。ごみの増加が大きな問題になっている今日としてはタイムリーな教材だと思う。現代の便利さや快適さの追求が環境問題を深刻にしていることの自覚を促すのにもよい作品だと思う。

○指導観
読解用教材としては平易な文と興味のある内容で生徒は興味づけられると思うので、細部にこだわることなく、大意をpicturecardsを用いながら、把握させていきたい。また、,使用頻度の高いso〜that,too〜toなどの表現が出てくるので、プリントなどを用いて、反復練習をしていき・定着をはかりたい。
この話を通して、ごみ問題や資源の大切さ等について関心を持たせると同時に、深刻化するごみ問題への有効な対策を一個人として真剣に考えさせたい。そして、将来の地球の環境問題まで目を向けさせていきたいと思う。

3 単元の目標

○関心・意欲・態度
・コミュニケーション活動に積極的に取り組みことができる。
・他の生徒の発表に真剣に耳を傾けることができる。
・無責任なごみの投げ捨てがどんな結末を描くか、このストーリーで暗示されている内容を考えることができる。
・ごみ問題や資源の大切さなどについて強い関心をもつことができる。

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