中・高連携のために-065/136page

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◆研究授業実施後に協議されたこと―第3回委員会の記録より―
授業の自評について

●授業者(中学委員):教える内容がやや多く、詰め込んでしまったような授業ではないかと危倶している。T2の先生といっしょに事前に打ち合わせをすることができたことは意味があった。
●授業者(高校委員):中学校で授業をするということもあり・緊張したが・親しみをもって話しかけてくる生徒もおり、班における協力体制もきちんとしていたので、グループ活動がスムーズに運んだといえる。高校では、おろそかになりがちな「見る」「聞く」という活動内容が大切なのだと痛感させられた。

授業について

●高校委員:生徒たちが、想像以上に英語になれているという感じを受けた。答えに窮したとき、I don't know.と言えるのはすばらしいことだと思う。どちらかというと、生徒の活動に欠ける嫌いのある高校の授業に対して、中学校では、生徒も教員も楽しく授業を作り上げているという印象を持った。また、生徒の発表力を高校になってから損ねることなく伸ばしていくことが大切ではないかと考えた。
●中学委員:工夫が見られ、楽しい授業でした。生徒たちから楽しいという雰囲気を伝わった。英語の授業では表現活動が今後も重要視されるので雰囲気の醸成ということは無視できないことだと思う。
●高校委員:I'm from Fushigi Town.という導入の仕方は印象的であった。生徒は自ら変わることのできる力を持っている。グループ・ワークの最初の段階では、The town wasn't lived people.と書いていた生徒が、No people lived the town.のように直していた。また、グループの中には、インタビュー形式を用いていたのがよかった。「町はどうなったの?」というインタビューに対して、"I ran away from the town, so I don't about my town. But it be completely destroyed. Oh,yesterday once more!"という答えもあり、難しい単語を用いてこれだけ積極的に答えることができるのは素晴らしい。
●中学委員:学習過程で、生徒が自分自身で考えるようにすることが大切だと思う。
●高校委員:インタビュー形式やドラマ形式はよく機能していたのではないか。今後もインタラクティブな活動を積極的に授業に取り入れていきたい。
●中学委員:生徒が絵を多用していることもあり、それが楽しく活動できるポイントではなかったか。
●高校委員:導入がすばらしかった。いつも授業の前に導入について考えて工夫をしているのだが、今日の授業のような導入は効果的だと思う。絵やOHP等の多用により、視覚に訴え、リスニングに自信のない生徒たちも楽しく授業に参加していた。
●中学委員:グループ活動から離れている生徒がいなかった。全員が授業に集中している。一人一人の生徒に授業に参加させるための工夫をもっと凝らすことが大切だと痛感した。

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