中・高連携のために-072/136page

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4 中・高連携を進めるための進路指導の在響方は?

◆中学校の進路指導体制の例
中学校の進路指導体制の例
左の図のように、多くの中学校はこのようなサイクルで学年の指導がなされています。それぞれの学年に進路担当の教員がいます。そして、進路指導主事を中心として、進学や就職の指導にあたります。

◆高校の進路指導体制の例
高校の進路指導体制の例
○進路指導担当
高校では学年に所属しない教員がおり、左図のようなシステムをとる場合が多いようです。そして、各学年に進路担当の教員がいますが、進路指導部がそれらを統括して学校全体の進路指導を進めていることが多いようです。

◆中・高における進路指導の問題点と解決

中学校では、各学年の進路指導が独立している場合が多く、進路指導主事が年度により替わることが多く、進路指導のデータやノウハウの蓄積がしにくいという面があります。また、学校全体としての指導の一貫性や継続性に欠けるという面もあります。
一方、高校では、体制が整っている学校が多い反面、学年が主導で進路指導の良さが他の学年に波及しないという面や、進学や就職といった出口指導のみにとらわれる傾向も指摘されます。それぞれの問題点を解消するために、次の点に留意することが大切です。

■中学校■
・学年縦断的な進路指導部の組織づくり
・卒業生の追跡調査や3年間の計画立案等、長期的展望に立った指導の充実

■高校■
・体験入学や不適応を防ぐ新入生オリエンテーションの実施など、中学校に目を向けた進路指導の充実
・生徒理解を進め、ガイダンスの機能を生かした進路指導の充実
・在り方生き方、職業観の育成を目指した進路指導

中・高連携を進めるための進路指導の在り方
●各学校における進路指導のノーハウを蓄積する―進路情報の共有化を図る―
●生徒の3年間の学習の伸びを学年の教員で確認する
●生徒自身の声を進路指導に反映させる工夫をする―面談等の計画的な実施―

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