中・高連携のために-073/136page

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5 各教科で中・高連携を進めるためには?

国語

◆中・高における学習内容の相互理解を進める

中学校で学習した教材を高校の教員が知ることは、既習事項の確認だけでなく、学習内容の系統性を考えるためにも大切なことです。
「サクシード」においては、中学校と高校で学習している教材を掲げています。例えば、文学的文章の教材については、次のような教材を学習しています。
中学1年:
少年の日の思い出(ヘッセ)
坊っちゃん(夏目漱石)
銀河鉄道の夜(宮澤賢治)
中学2年:
六月の蝿取り紙(ねじめ正一)
走れメロス(太宰治)
中学3年:
握手(井上ひさし)
故 郷(魯迅)
高瀬舟(森鴎外)
   (※中学校については、光村図書)
高校1年:
羅生門(芥川龍之介)
友 よ(林京子)
注文の多い料理店(宮澤賢治)
とんかつ(三浦哲郎)
投 網(井上靖)
中学校では、高校で学習する教材を知らせることにより、生徒の興味・関心を高め、学習意欲を喚起することが大切です。また、高校では、入学した生徒が、中学時代にどのような内容を、どのような指導形態のもとで受けてきたのかを十分に把握することで授業の内容の改善を図ることができます。
こうした観点から、学習指導要領はもとより、中学校、高校で使用している教科書、副教材、授業ノート、中間考査、期末考査等を互いに確認することが大切です。

◆国語における生徒のつまずき

中学校から高校においてつまずきやすい点としては、論理的な文章の読解と古典学習における文法等があげられます。これらの内容については、指導方法だけでなく、学習内容の系統性を考えることが大切です。

◆論理的文章の理解―具体から抽象へ、抽象から具体ヘ―

現代文分野では評論、古典分野では文語文法や漢文の句法などの指導が課題といえます。

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