中・高連携のために-084/136page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

3 地域に根差した連携の例は?

◆小・中・高・大の連携―塙町の例―

塙町では、学力向上IDプラン事業の一貫として小・中の連携に取り組んでいます。
塙町における連携の最初のねらいは、小学校・中学校・高等学校が連携し、学力の向上を図ることでしたが、福島大学の教員にも参加していただき、広い分野での連携ができました。
実践された内容は、授業参観や学習内容の比較と学習方法や基礎的・基本的な内容の定着についての研究協議が中心でした。その結果、小・中・高を通しての指導の問題点や生徒の学力面での課題等が明確になり、小・中・高・大学の教員ができることについて相互理解を深めることができました。

●平成11年度の実践から(「教育広報県南」特集号より平成12年2月15日)

小・中・高、学年部会、特性を生かして
塙町教育委員会

塙町には小学校六校(分校一)、中学校一校、高校一校がある。小学校は、塙小学校を除いて単学級または複式学級を持つ、へき地小規模学校であり、中学校では学力を含め、個人差が大きい。また、他地区出身、三十代前半までの教員が大半を占めている。
このような実態を踏まえ、これまでも教員の指導力の向上を図りながら、長期的展望に立つ学力向上対策を講じてきたところであるが、IDプラン事業により、各学校・教員の連携を一層深めることができた。各学校が互いに補完し合い、教材研究を深め、広め合いながら、自校プランをもとに学力向上を図っている。
教科部会では、年間七回、算数・数学の授業研究会を開催した。事例研究体制を強化させるため「学年部会」を組織し、各学校が一つの学年を担当した。中学校部会は第一学年のみだが、各小学校及び高校も参加し、系統的な指導の必要性など、実際的な内容で協議を深めた。
指導資料部会は、各学校の研修担当者で組織し、学力テストから、学年ごとに、中領域での陥没点を精査し、授業での効果的な展開例や基礎・基本定着のための問題例を示した資料集を作成した。
小学校〜高校の先生が集まって
小学校〜高校の先生が集まって

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

Copyright (C) 2000-2001Fukushima Prefectural Board of Education All rights reserved.
掲載情報の著作権は福島県教育委員会に帰属します。