中・高連携のために-092/136page

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「類型」とは、どのようなものですか?

◆高等学校の類型について

生徒の学習に系統性、計画性、継続性をもたせるように、同じような興味・関心を持つ生徒が共通に履修する教科・科目をあらかじめ配列したものが類型です。生徒が、自分にあった類型を選択することにより、まとまった学習内容を重点的に学習でき、それだけ教育効果を上げることが期待できるという利点があります。その一方で、類型は、生徒の自由な選択を制限する一面を持っているので、各学校で類型を設ける場合には、次の点に配慮するようにしています。

1)適切なガイダンスを施し、生徒に類型の意義をよく理解させること。
2)類型を設ける場合にも、生徒の特性、進路等による教科・科目の自由な選択をできる限り可能なようにすること。
3)類型を構成する必履修科目や選択科目が有機的、系統的に構成されるように科目編成を考慮すること。
4)類型を固定化せず、生徒が自らの特性等に応じて別の類型に移行することを希望した場合には、それに十分な対応ができるように教育課程の編成を工夫すること。
類型の例

◆学習内容のつながり

高等学校入学段階において、卒業後までの道筋をつけることが大切になります。
生徒に3年間の学習内容を知らせることが、学習の意欲を喚起し、高校生活をスムーズにスタートさせることにつながります。
最近では、多くの学校で3年間を見通した学習計画(シラバス)を作成し、生徒自身の学習計画づくりに生かしている学校があります。

類型を考えるときの留意点
●生徒への事前のアンケート等の実施によるきめ細かな配慮を欠かさない
●定期的なガイダンス等によって生徒の進路意識の啓発を図る
●生徒の白主的な学習意欲を身に付けさせる工夫をする

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