中・高連携のために-094/136page

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4 高校生の家庭学習時間は?

◆学習を継続し、習慣化することの大切さ

高校生の家庭学習の様子を調べてみると、予習、復習をする生徒としない生徒の差が大きいということがあげられます。毎日の授業をしっかり理解していくためには、予習、復習は重要であるということが多くの教員の一致した意見ですが、実際にどのくらい家庭学習をしているかという質問に対しては、1時間以下、あるいは全然していないという生徒が多く、先生方の期待と生徒の実態には大きな差があるのが現実です。
もちろん、自分の進路についてしっかりした考えを持っている生徒は、2〜3時間程度の家庭学習をしています。
家庭学習の継続により、予習→授業→復習という好ましいサイクルができます。課題を出されないから学習しないという考えではなく、生徒の興味・関心を引き出す課題(例えば、「家族や地域の人たちへのインタビュー」や、「自分史への誘い」等のテーマをもとにした課題など)を工夫することも大切です。
大学進学や企業等への就職試験の時など、自分の進路希望の実現を図るためにも、卒業後までの将来を見通した、より一層自覚ある学習習慣の確立が望まれます。

◆高等学校における家庭学習のための課題について

毎日朝自習テストを実施している学校や、単元毎のワークブックの提出を求めている高校などもあり、内容は様々です。中には、課題を出していない学校もあります。
高校では、課題は出されるものではなく、「生徒自らが授業を理解したり、より多くの知識を身につけるために自主的に取り組むもの」とと与えるべきでしょう。

◆高等学校における課題の例

【普通科高校1年生の夏季休業中の課題の例】
国語:読書ノートの完成
(原稿用紙5枚以内で読書体験を書いて提出。成績に加味する。)
英語:英単語熟語集で単語を覚える
(新書版のテキストを50〜120ページまで確認する。夏季休業あけに一斉テストを実施し、成績に加味する。)
英文読み物集を読んで感想を書く
(「赤毛のアン」「英米短編集」などから一冊を選択。)

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