中・高連携のために-098/136page
◆定期テストの問題構成や量は?
テスト問題の内容は、中学校も高校も教科書中心の出題になっています。ただ、問題数は中学校に比べ高校では少なくなっている反面、内容は難しくなっており一つの問題を解答するのに時間がかかります。
また、中学校の場合は評価に合わせて観点別にテストを作成していることが多く、知識・理解や表現・技能、さらには思考力を試す問題と段階を踏んで構成されています。一方、高校では単なる知識・理解を試すものや選択問題は少なく、ほとんど思考力を伴う記述式の問題が多いといえます。
◆定期テストの答案形式は?
高校入試問題に記述式問題が多く取り入れられているように、中学校の定期テストにもかなり記述式問題が増えてきています。しかし、記述式だけでなく記号で答える問題や穴埋め式問題も多く見られます。暗記だけでなく考える力を適切に評価できる問題が求められます。高校では圧倒的に記述式が多く、思考の過程を問う設問が見られ、理由や説明を文章や式で表現しなければなりません。特に数学の試験では解答用紙に設問の番号のみ記載してあるだけで計算や求め方など答えを含めてすべて書かなければならないことも多く、中学校の数学のテストとはかなりギャップがあるようです。
高校では中学校よりテストの重みが大きいため、一定の点数未満になると補習や再試験を受けなければならない場合があります。
◆中学時代にやっておくべきことは?
中学校時代は基礎・基本をしっかりと定着させ、高校ではそれを土台にして培った知識等を応用し、実力を身に付けていかなければなりません。
中学校の時期に家庭学習の習慣化を図り、基礎的な内容の反復練習等により確かな力を養っておくことが肝要です。
中学校と高校のテストの違い
●高校は予習→授業→復習の学習スタイルを確立させるためのスケジュールづくりをする
●中・高ともに、定期テストをもとに学習結果を確認させ、その記録を作る
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