平成12年度福島県中学校新教育課程説明会要項-010/64page
2)歴史的分野
ア 事項を精選して重点化を図るとともに、時代区分を大きくとって内容を再構成し、我が国の歴史の大きな流れを理解するようにする。
イ 学び方や調べ方を身に付け・多面的・多角的な見方ができるようにする。
ウ 先人が築いてきた文化と伝統を尊重する態度を養い、我が国の歴史に対する理解と愛情を深めるようにする。
3)公民的分野
ア 政治や経済の見方や考え方の基礎を養う学習の重視
イ 社会の変化に対応する学習の重視
ウ 分野の一層のまとまりと重点化を図る内容構成
エ 内容の厳選
オ 3分野の関連を図る内容の改善
2 目標及び内容
(1)教科の目標
・従前の趣旨を継承しつつ、学習の過程で培われる能力や態度を重視する観点から改善した。
・「社会に対する関心を高め、諸資料に基づいて多面的・多角的に考察し、」の部分は、社会科の特質を踏まえて学習の過程を大切にし、問題解決的な能力の育成を重視する観点から、新たに付加したものである。
・「我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を深め、公民としての基礎的教養を培い、」の部分は、中学校社会科の3分野の学習が目指すねらいを最も端的に示すとともに、教科の基本的な構造を述べたものである。今回、新たに「愛情」が付加された。
(2)各分野の目標及び内容
【地理的分野】
1 目標
地理的分野の目標は4項目からなっている。目標の(1)は、地理的分野の基本的な目標を明示している。目標の(2)、(3)は地理的分野の具体的なねらいを地理的な見方や考え方を構成する基本的な概念と関連付けて示している。目標の(4)は地理的分野の学習を通して育成する能力と態度について示している。
2 内容
(1)世界と日本の地域構成
世界と日本の地域構成の基本的な枠組みを地球儀や地図を活用してとらえさせ、それに関する基礎的な知識及び球面上の位置関係などをとらえる技能を身に付けさせるとともに、世界と日本の地域構成を踏まえて大まかに世界地図や日本地図を描くことができるようにすることを主なねらいとしている。このねらいを達成するため、この大項目は「世界の地域構成」「日本の地域構成」の二つの中項目から構成している。
(2)地域の規模に応じた調査
地域的特色をとらえる視点や方法が地域の規模に応じて異なってくることに着目し、三つの規