平成12年度福島県中学校新教育課程説明会要項-011/64page
模の規模の地域を取り上げて実際に地域的特色を取り上げて実際に地域的特色を追究する調査活動を通して、自らの力で地域的特色をとらえる調べ方、学び方を身に付けさせることを主なねらいとしている。この目標を達成するために、この大項目は、「身近な地域」「都道府県」「世界の国々」の三つの中項目から構成している。
(3)世界と比べて見た日本
内容の(1)、(2)を踏まえ、我が国の国土の特色と関連付けて世界の地域的特色を大観し、それを基に日本全体の視野からおおまかな国内の地域的特色をとらえる活動を通して、国土の地理的認識を深めるとともに地域間を比較し、関連付けて地域的特色を追究する調べ方や学び方を身に付けさせることを主なねらいとしている。
3 内容の取扱い
(1)内容の(1)・(2)及び(3)については、この順序で取り扱うものとする。
(2)内容の取扱いについての配慮事項
【歴史的分野】
1 目標
歴史的分野の目標は4項目からなっている。目標の(1)は、歴史的分野の基本的な目標を明示している。目標の(2)及び(3)は歴史的分野の学習を進める上での具体的な人物や文化遺産、国際関係や文化交流についてどのようなことを目指すのかを示したものであり、目標の(4)は、歴史的分野の学習を通して身に付けさせる能力と態度について示している。
2 内容
(1)歴史の流れと地域の歴史
時代の移り変わりに気づかせるとともに、地域の具体的な事柄とのかかわりの中でとらえさせること、また、歴史を学ぶ意欲を高めることや歴史の学び方を学ばせることという二つの観点から新たに項目として設定したものである。
(2)古代までの日本
日本列島において人々の生活が始まりやがて国家が形成されて天皇・貴族の政治が展開していったあらましを東アジアとのかかわりに気付かせながら学習させる。
(3)中世の日本
12世紀から15世紀ごろの我が国の歴史を扱い、中世における武家政権の成立とその後の政治・社会・文化の動きを学習する。
(4)近世の日本
16世紀から19世紀前半までの歴史を扱い、我が国における近世社会の成立とその変化を学習する。
(5)近現代の日本と世界
19世紀後半の開国、明治維新以降の我が国の近現代の歴史について世界の動きとのかかわりの中で学習する。
3 内容の取扱い
(1)各時代の特色を表す歴史的事象を重点的に選んで指導内容を構成することにより、細かな知識を記憶するだけの学習に陥らないようにすること。