平成12年度福島県中学校新教育課程説明会要項-012/64page

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(2)世界の歴史については、我が国の歴史を理解する際の背景として我が国の歴史と直接かかわる事柄を取り扱うにとどめること。

【公民的分野】

1 目標

 公民的分野の目標は4項目からなっている。目標の(1)は、この分野固有のねらいと基本的性格を示したものである。目標の(2)及び(3)は目標(1)を達成するするためにこの分野の内容に即しながら、ねらいを具体的に示したものである。目標の(4)は、地理的分野及び歴史的分野の目標の(4)と同様に、この分野で育てようとする能力と態度について示している。

2 内容

(1)現代社会と私たちの生活

 現代社会はどのような社会であるのか、その成り立ちを概観させ、現代社会の特色に気づかせるとともに、以後の政治や経済の学習の観点となる個人と社会とのかかわりについての見方や考え方の基礎を培うことを主なねらいとしている。

(2)国民生活と経済

 消費生活を中心に経済活動の意義を理解させること、市場経済の基本的な考え方について理解させること、現代の生産の仕組みのあらましについて理解させること、国や地方公共団体が果たしている経済的な役割について考えさせることなどを主なねらいとしている。

(3)現代の民主政治とこれからの社会

 国や地方公共団体の政治のしくみについて理解させるとともに主権者としての政治への参加の在り方について考えさせ、民主主義に関する理解を深めることを主なねらいとしている。

3 内容の取扱い

(1)地理的分野及び歴史的分野の学習の成果を活用する。

(2)日常の社会生活と関連付けながら具体的事例を通して政治や経済などについての見方や考え方の基礎が養えるようにする。

3 指導計画の作成と内容の取扱い

(1)指導計画作成上の配慮事項

 1)小学校社会科との関連を図るとともに、地理的分野及び歴史的分野の基礎の上に公民的分野の学習を展開する社会科の基本的な構造に留意する。

 2)第1学年から地理的分野と歴史的分野を並行して学習させることを原則とし、その基礎の上に第3学年で公民的分野を学習させる。各分野に配当する授業時数は、地理的分野105単位時間、歴史的分野105単位時間、公民的分野85時間単位時間とすること。

 3)知識に偏りすぎた指導にならないようにする。また、生徒の主体的な学習を促し、適切な課題を設けて行う学習の充実を図る。

(2)資料を選択し、活用する学習活動を重視するとともに、作業的、体験的な学習の充実を図る。

(3)選択教科としての「社会」においては、生徒の特性等に応じ多様な学習活動が展開できるように工夫する。


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