平成12年度福島県中学校新教育課程説明会要項-013/64page

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数学科

1 改訂の趣旨及び要点

(1)改訂の趣旨

 今回の学習指導要領の改訂は、教育課程審議会の答申に基づいて行われたものであり、数学科の改善の方向は次のとおりである。

 1)数学科における改善の基本方針

 ア 小学校、中学校及び高等学校を通じ、数量や図形についての基礎的・基本的な知識・技能を習得し、それを基にして多面的にものを見る力や論理的に考える力など創造性の基礎を培うとともに、事象を数理的に考察し、処理することのよさを知り自ら進んでそれらを活用しようとする態度を一層育てるようにする。

 イ そのために、実生活におけるさまざまな事象との関連を考慮しつつ、ゆとりをもって、自ら課題を見つけ、主体的に問題を解決する活動を通して、学ぶことの楽しさや充実感を味わいながら学習を進めることができるようにすることを重視して、内容を改善する。

 2)改善の具体的事項

 ア 生徒がゆとりをもって、基礎的・基本的な知識を確実に理解できるようにする。

 イ 生徒自ら課題を見つけ考える問題解決的な学習を積極的に進めるようにする。

(2)改訂の要点

 1)数学科の目標の改善

 ア 自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら問題を解決していく力を育成する。

 イ 数学的活動を通して「数学を学ぶことの楽しさ」を味わいながら学習を進めることができるようにする。

 2)中学校数学科の内容の改善

 ア 内容厳選の視点

 (ア)現行学習指導要領の内容のうち、取扱いが行き過ぎになりがちな内容、複雑な思考を要する内容等については軽減、削除、あるいは、高等学校で統合して扱う。

 (イ)これによって、基礎的・基本的な内容をゆとりをもって確実に理解できるようにするとともに、問題解決的な学習が進められるよう内容の厳選に加え内容の再構成を行う。

 イ 指導事項の示し方の改善

 (ア)各領域ごとの目標を学年を通して見直し系統的に位置付ける。

 (イ)指導事項の内容や、指導目標をより明確にし適切な学習活動ができるよう、指導事項のすべてを文章に改める。

 (ウ)学年目標については、学年進行に従い各領域ごとに系統付けた内容の指導を通して、生徒が身に付けるべき能力を次第に高めていけるように、「培う→養う→伸ばす(育てる)」という整理をする。

 (エ)指導内容は、できる限り「〜を知ること」「〜を理解すること」「〜ができること」と表


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