平成12年度福島県中学校新教育課程説明会要項-023/64page
・「多様な音楽」とは、郷土を含めた我が国及び世界の音楽を示すものである。
・音楽に対する興味・関心は、音楽の構造的側面を知覚し、感性的側面を感じ取ること、及びその背景にある文化的側面を理解することによって生まれる。
・「幅広く鑑賞する能力」とは、様々な音楽の種類があることを知り、構造的側面と感性的側面に対して感受性を豊かにしながら、その背景にある文化や歴史などについて理解することである。
(3)各領域の内容
A 表現
1)指導事項については、これまで歌唱、器楽、合唱や合奏、共通事項、創作としていたものを、歌唱、器楽、合唱や合奏、創作、共通事項というように具体的な指導がしやすいように整理した。
2)内容構成については、
○音楽の素材としての音
○音楽の仕組み
○音楽によって喚起されるイメージや感情
○音楽の技能と表現
○音楽を支える風土や文化・歴史
の5つの観点から指導内容を具体化するため、歌唱、器楽、創作にかかわる6事項と表現全体にかかわる2事項の8事項を設定した。
B 鑑賞
1)指導事項は「音楽の諸要素の働きと曲想」「音楽の多様性と表現」「音楽の背景や他の芸術とのかかわり」の3つの視点から示し、指導すべき内容について一層の焦点化、明確化を図り、4つの指導事項を示した。
○音楽の素材としての音
○音楽の仕組み
○音楽によって喚起されるイメージや感情
○音楽を支える風土や文化・歴史
(4)教材選択等の観点
1)表現教材
○各学校の主体的な取組を重視する観点から、地域や生徒の実態等を考慮し、学校や教師の創意工夫のもとのふさわしい教材を選択できるよう、共通教材を示さないことにした。
○歌唱教材についてはこれまで我が国で長い年月人々に歌い継がれ、親しまれてきた邦人の作品による優れた歌曲を含めて取り上げられるよう、次の3つの観点を示した。
ア 我が国で長く歌われ親しまれているもの
イ 我が国の自然や四季の美しさを感じとれるもの
ウ 我が国の文化や日本語のもつ美しさを味わえるもの
ここに示した3つの観点は、そのすべてを満たす歌曲を選択することを求めているのではな