平成12年度福島県中学校新教育課程説明会要項-036/64page

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る技術分野と家庭分野の授業時数が異なっていても、3学年間を通して、いずれかの分野に偏ることなく授業時数が配当されていればよい。

 イ 各分野の内容のA及びBそれぞれの(1)から(4)の項目については、基礎的・基本的な内容であるのですべての生徒に履修させることとし、各分野の内容のA及びBそれぞれの(5)及び(6)の項目については、生徒の興味・関心等に応じて各分野ごとに4項目のうち1又は2項目を選択して履修させる。

 2)各分野の各項目に配当する授業時数及び履修学年

 ア 技術分野及び家庭分野の内容のA及びBの各項目に配当する授業時数については、各項目に示される指導内容や地域、学校及び生徒の実態等に応じて、各学校で適切に定める。

 イ 履修学年については、地域、学校の実態及び生徒の発達段階や興味・関心、他教科や分野間の関連を考慮し、3学年間の全体的な指導計画に基づき各学校で適切に定める。

 3)題材の選定

 ア 各項目及び各項目に示す事項が、相互に有機的な関連を図り、総合的に展開されるよう適切な題材を設定する。

(2)各分野の内容の指導

 1)実践的・体験的な学習活動を中心とし、仕事の楽しさや完成の喜びを体得させるようにする。

 2)生徒が自分の生活に結びつけて学習できるよう、問題解決的な学習を充実する。

(3)実習の指導

 実習の指導にあたっては、次の事項に配慮する。

 1)学習環境の整備については、実習室などの管理に留意するとともに、生徒の学習意欲を喚起するような資料や模型を掲示するなどの工夫が必要である。施設の安全管理では、実習室の採光、通風や換気などに留意する。設備の安全管理では、教師が機械類の点検を定期的に行い、常に最良の状態にしておく。

 2)用具や材料の管理については、それを適切に行うことによって、学習の効果を高めることや作業の能率や衛生、事故防止に役に立つことに気付かせ、その適切な整備や手入れ、購入や収納の仕方などを指導する。

 3)服装については、活動しやすいもので、安全と衛生に配慮するようにする。

 4)安全面については、施設・設備の整備充実や安全に対する措置とともに、生徒に対する安全指導が必要である。

(4)選択教科としての「技術・家庭」

 生徒の特性等に応じ多様な学習活動が展開できるよう、学習指導要領に示す内容やその他必要と考えられるものについて各学校が定め、課題学習、基礎的・基本的な知識と技術の定着を図るための補充的な学習、地域の実態に即したり各分野の内容を統合したりする発展的な学習などの学習活動を各学校において適切に工夫して取り扱う。

 なお、選択教科の学習の充実を図るには、生徒の興味・関心を一層生かすとともに、自主的・自発的な学習を促すことにより、生徒の意欲を喚起したり、成就感を味わわせるようにする。例えば、個人又はグループで実験、調査・研究に取り組んだり、製作品をコンテストに出品することが考えられる。


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