平成12年度福島県中学校新教育課程説明会要項-039/64page
3)達成の程度の明確化
4領域とも英語を使うという活動に「慣れ親しむ」ことを共通の基盤とし、「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成」を図る。
ア 「聞くこと」では、単に英語を聞いて文の表面的な意味を理解するだけでなく、話し手の意向などを理解できることを重視。
イ 「話すこと」では、与えられた文を機械的に繰り返すことができるだけでなく、自分の考えなどを話すことを重視。
ウ 「読むこと」では、単に英語を読んで表面的に文の意味を理解するにとどまらず、書き手の意向を理解することを重視。
エ 「書くこと」では、与えられた語や文を書き写すことができるだけでなく、自分の考えなどを書くことができることを重視。
(3)内容について
1)言語活動
ア 4領域の言語活動3学年間一括して示した。
イ 4領域ごとに4つの指導事項で構成し、特に必要な言語活動を示す。
2)言語活動の取り扱い
ア 3年間を通した全体的な配慮事項
○配慮すべき事項や取り上げるべき言語の使用場面と言語のはたらきを示した。
○第1学年から第3学年までの言語活動や取り上げる話題の捉え方を示した。
・実際に言語を使用して互いの気持ちや考えを伝え合う。
・具体的な場面や状況に合った適切な表現を自ら考えて言語活動をする。
イ 学習段階を考慮した指導上の配慮事項
○ コミュニケーション活動におけるそれぞれの学年において特徴的な内容を示したが、弾力的に扱うこと。
・1学年〜自分の気持ちや身の回りのできごとなどの中から。
・2学年〜事実関係を伝えたり、物事について判断したりした内容などの中から。
・3学年〜様々な考えや意見などの中から。
3)言語材料について
実践的コミュニケーション能力を養うため、言語材料を弾力的かつ適切に用いること。
ア 言語材料の改善事項
○「音声」「文字及び符号」「語、連語及び慣用表現」及び「文法事項」で構成する。
○「音声」における「語、句、文による基本的な強勢」の明記。
○「文字及び符号」におけるアルファベットの筆記体の削除。引用符の指導を明示。
○「語、連語及び慣用表現」では指導する語の総数を900語程度とし、その中に含めるべき語として基本的な100語の明記。また「慣用表現」が加えられる。
○「文法事項」について、より基本的な事項に整理され、いくつかの項目が軽減される。
イ 言語材料の取扱い