平成12年度福島県中学校新教育課程説明会要項-040/64page
○理解の段階にとどめるものとそうでないものとが示された。
○文法事項の指導にあたって、実際に活用することを重視し、用法や語法の区別などが中心にならないように留意すること。
3 指導計画の作成と内容の取扱い
(1)指導計画作成上の配慮事項
1)3年間を通しての英語の目標の実現を図るため、各学校において学年ごとの目標を適切に定めること。
ア 生徒の学習段階、興味や関心等の実態を踏まえること。
イ 外国語学習に関わる地域の環境や実態などの実状を踏まえること。
2)各学年とも、特に聞くこと及び話すことの言語活動に重点をおいて指導すること。
ア 重点化を図る場合の観点をおさえること。
・活動に充てる年間配当時数 ・授業時間内での配分 ・活動内容の取扱い
3)学習段階に応じて易から難へ段階的に指導するとともに、理解の段階にとどめるもの、表現の段階まで高めるものについて効果的に指導すること。
4)聞くこと及び話すことを重視する観点から、「言語材料」の「ア音声」に示された言語材料を継続的に指導すること。
5)文字指導にあたって、生徒の学習負担に配慮し、筆記体も指導できる。
6)「語、連語及び慣用表現」の指導にあたっては、運用度の高いものを厳選し、習熟を図る。
7)辞書の初歩的な使用に慣れ、必要に応じて活用できるようにする。
8)コンピュータ等情報機器の活用、ネイティブ・スピーカー等の協力に配慮するとともに、学習形態を工夫すること。
(2)教材選定の観点
1)教材についての配慮事項
ア 実践的コミュニケーション能力の育成を図る上で適切なもの。
イ 「言語の使用場面の例」や「言語の働きの例」などに十分配慮したもの。
2)題材についての配慮事項
ア 英語を使用している人々だけでなく、他の言語を使用する人々に関しても理解を深めるとともに、日本人に対しても理解を深めることをねらいとするような題材。
(3)選択教科について
1)履修について
ア 原則履修である英語以外の言語も学習することもできる。
2)内容について
ア 学校が適宜定めた「言語活動」や「言語材料」などを含めてよい。
イ 学習活動としての例示
・課題学習 ・補充的な学習 ・発展的な学習
選択教科の趣旨を踏まえ、生徒の特性や実態などを生かした多様な学習活動を各学校が創意工夫し、特色ある教育活動を実現することが大切である。