平成12年度福島県小学校新教育課程説明会要項-005/64page

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国語科

1 改訂の趣旨及び要点

(1)改訂の趣旨

 1)言語の教育としての立場を重視し、国語に対する関心を高め国語を尊重する態度を育てる。
 2)豊かな言語感覚を養い、互いの立場や考えを尊重して言葉で伝え合う能力を育成する。
 3)特に、文学的な文章の詳細な読解に偏りがちであった指導の在り方を改め、自分の考えをもち、論理的に意見を述べる能力、目的や場面などに応じて適切に表現する能力、目的に応じて的確に読み取る能力や読書に親しむ態度を育てる。

(2)改訂の要点

 1)教科目標
  ア 国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成すること
  イ 伝えあう力を高めること
  ウ 思考力や想像力及び言語感覚を養うこと
  エ 国語に対する関心を深め国語を尊重する態度を育てること
   ○「適切に表現する能力」と「正確に理解する能力」とは、交互に表裏一体な関係として、連続的かつ同時的に機能するものであり、今回の改訂では、自分の考えを自分の言葉で積極的に表現する能力や態度を重視して、「表現する能力」の育成を最初に位置付けた。
   特に、「適切に表現する能力」と「正確に理解する能力」との育成を基盤に、互いの立場や考えを尊重しながら言葉で伝え合う能力の育成を重視して、新たに『伝え合う力を高める』ことを目標として位置付けた。
 2)領域構成
  領域構成については、答申の「自分の考えをもち、論理的に意見を述べる能力、目的や場面などに応じて適切に表現する能力、目的に応じて的確に読み取る能力や読書に親しむ態度を育てることを重視する」ことを踏まえ、調和的に言語能力を高めるため「A 話すこと・聞くこと」「B 書くこと」「C 読むこと」及び〔言語事項〕の3領域1事項に改めた。
 3)言語活動例
  指導内容と言語活動との密接な関連を図り、子供の主体的な学習活動を促しながら学習の効果を上げるために、それぞれの領域にふさわしい言語活動例を示した。
 4)2学年のまとまり
  学校や児童の実態に応じて、弾力的かつ重点的に指導内容を取り上げ確かな国語の力の十分な定着を図ることができるよう目標及び内容、言語活動例をそれぞれ2学年まとめて示した。
 5)指導事項の重点化
  指導事項については全体として精選し、例えば、音読は低・中学年、段落相互の関係は中学年、人物の気持ちの読み取りは高学年で重点的に取り扱うこととした。
  〔言語事項〕は、正しい発音・発声は低学年、適切な音量や早さは中学年、指示語や接続語


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