平成12年度福島県小学校新教育課程説明会要項-013/64page

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算数科

1 改訂の趣旨及び要点

(1)改訂の趣旨

 平成10年7月の教育課程審議会の答申においては、算数・数学科の改善の基本方針を、次のように示している。

 1)算数、数学科における改善の基本方針
  ア 小学校、中学校及び高等学校を通じ、数量や図形についての基礎的・基本的な知識・技能を習得し、それを基にして多面的にものを見る力や論理的に考える力など創造性の基礎を培うとともに、事象を数理的に考察し、処理することのよさを知り自ら進んでそれらを活用しようとする態度を一層育てるようにする。
  イ そのために、実生活におけるさまざまな事象との関連を考慮しつつ、ゆとりをもって、自ら課題を見つけ、主体的に問題を解決する活動を通して、学ぶことの楽しさや充実感を味わいながら学習を進めることができるようにすることを重視して、内容を改善する。

 2)小学校算数の改善の具体的事項
  ア 教育内容を厳選すること。
  イ 児童がゆとりを持って学ぶこと。
  ウ 学ぶことの楽しさを味わうこと。
  エ 数量や図形についての作業的・体験的な活動など算数的活動に取り組み、数量や図形についての意味を理解し、考える力を高め、それらを活用していくこと。

 3)基礎・基本の確実な定着
  ア 基礎的・基本的な知識と技能については繰り返し学習し確実に身につけられるようにする。

 4)領域構成
  ア 現行どうりとし、「数と計算」は一層重点を置く。また、低学年では特に「数と計算」を重点的に、学年が上がるにつれて、他の領域の内容を増やしていくこと。

 5)各領域ごとの重点など
  ア 「数と計算」の領域では、数と計算の意味の理解、数の大きさの感覚を豊かにすることともに、計算の結果への見通しをもつこと。
  イ 「量と測定」の領域では、量の単位の意味を理解すること、量の大きさの感覚を豊かにすること。
  ウ 「図形」の領域では、物の形の特徴をとらえて図形の分類をすること、基本的な図形の作図や構成をすること。
  エ 「数量関係」の領域では、目的に応じて資料を分類整理すること、数量の関係を基本的な表やグラフに表現して調べること。

(2)改訂の要点(教育課程審議会の答申を受けて)

 1)算数科改善の基本的な考え方


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