平成12年度福島県小学校新教育課程説明会要項-014/64page
ア ゆとりの中での基礎・基本の確実な定着
イ 楽しさと充実のある学習
ウ 児童の主体的な活動の重視
2)目標の改善の要点
ア 教科の目標については、目標の中に「算数的活動」、「活動の楽しさ」という新しい表現が含まれていること。
イ 各学年の目標の特徴については、「具体物を用いた活動などを通して」、「感覚を豊かにする」、「計算の意味について理解し、計算の仕方を考え、用いる」など。
2 目標及び内容
(1)教科の目標
1)「数量や図形についての算数的活動を通して」について
ア 以下に示されている算数科の目標を実現するための全体的な学習指導方法の原理を述べている。
イ 算数的活動の重要性から、自ら積極的にそうした活動に取り組むような児童を育てることも、算数科の大切な目標であることを示す。
2)「基礎的な知識と技能を身につけること」について
ア 知識の習得や技能の習熟にかかわる目標ととらえる。
イ 「身に付ける」は、「分かること、できること、用いること」などを意味する。
3)「日常の事象について見通しをもち筋道を立てて考える能力を育てること」について
ア 主として考え方にかかわる目標ととらえる。
イ 問題を解決したり、判断したり、推論したりする過程において、見通しをもち筋道を立ててて考える力を高めていくことを重要なねらいとしている。
4)「活動(算数的活動)の楽しさや数理的な処理のよさに気付くこと」について
ア 主として算数科における情意面にかかわる目標ととらえる。
イ 児童の本性に根ざす算数的活動を積極的に取り入れることによって、楽しい算数の授業を作り出していくことが大切である。
ウ よさに気付くということは、算数の価値、算数を学習する意義の両面からとらえる。
5)「進んで生活に生かそうとする態度を育てること」について
ア 算数の活用面にかかわる目標ととらえる。
イ 「算数的活動」はこの部分の目標実現にとっても重要である。
(2)学年の目標
1)低学年
ア 具体物を用いた活動などに取り組み、それらを通して学習することが重要であり、それによって算数科の目標にある算数的「活動の楽しさ」に気付かせることが大切である。
イ 数、量、図形についての「感覚を豊かにすること」を目標に明記してある。
2)中学年