平成12年度福島県小学校新教育課程説明会要項-015/64page
ア 数、量、図形などについての基礎的な概念や原理を漸次理解し、基礎的な計算などが確実にできるようにするとともに、数学的な考え方を育てたり、よりよい数理的な処理の仕方を生み出していくことができるようにする重要な段階である。
イ 四則計算などをはじめとする基本的な知識や技能を習得するだけでなく、それらを日常的な場において適切に用いることができるようにし、それによって、それらの有用性に気付かせていくことも大切なねらいである。
3)高学年
ア 数、量、図形などについての基礎的な概念や原理の理解を深めたり、広げたりするとともに、いろいろな観点からまとめをする。
イ それらを通して、数学的な考え方や数理的な処理のよさなどの算数のよさに気付くことや、進んで生かそうとすることを一層重視する段階である。
(3)内容
1)内容構成の考え方
ア 領域の構成は現行どおりの4領域とする。
イ 算数の個々の内容は相互に関連し合うことが多いので、実際の指導においては、複数の領域の内容の関連を図ることが大切である。
2)領域のねらい
ア A数と計算
(ア)正数、小数及び分数の意味やそれらの数の表し方について理解できるようにし、数についての感覚を豊かにすること。
(イ)正数、小数及び分数の加減乗除の意味について理解し、それらの計算の仕方を考え、適切に用いることができるようにすること。
(ウ)数学的な考え方を高めたり、活動の楽しさや数理的な処理のよさに気付いていけるようにすることも大切であること。
イ B量と測定
(ア)児童が実生活で出会う様々な量について、それらの量の意味と測定についての理解を図り、測定することができるようにするとともに、量の大きさについての感覚を育てること。
(イ)長さ、重さ、時間、面積、体積、角の大きさ、速さなどの量の単位を用いることの有用性に気付き、目的に応じて、単位や計器を適切に選んで測定することができるようにすること。
(ウ)量と測定の意味を理解したり、量についての感覚を豊かにするためには、具体的な問題場面や、作業的・体験的な活動の中で、目的を持って取り扱うようにすること。
ウ C図形
(ア)算数的活動を通して、基本的な平面図形や立体図形について理解できるようにし、図形についての豊かな感覚を育てること。
(イ)様々な問題解決の場面で図形の定義や性質を活用して、適切に判断したり、的確に表現したり、処理したりできるようにすること。