平成12年度福島県小学校新教育課程説明会要項-030/64page
てる授業時数とつくりたいものをつくることや工作に表す内容に充てる授業時数をおよそ等しくなるようにする。
2 目標及び内容
(1)教科の目標
図画工作科の目標は、小学校教育として、この教科が担うべき役割とその目指すところを総括的に示したものである。
この目標は、児童の発達の特性なども考慮して、第1学年及び第2学年、第3学年及び第4学年、第5学年及び第6学年に示した学年の目標及び内容とともに、年間の指導計画、題材の選択、具体的な指導を考える際のよりどころとなるものである。
表現及び鑑賞の活動を通して、つくりだす喜びを味わうようにするとともに造形的な創造活動の基礎的な能力を育て、豊かな情操を養う。
(2)学年の目標
1)学年の目標は、教科の目標を受け、児童の表現の特性を考慮し、その実現を図るための具体目標的な性格をもたせるとともに、各領域の主たるねらいを示したものである。
2)学校や児童の実態などに応じた弾力的な指導を重視する観点から、児童一人一人の表現などの発達の幅を広くとらえ、学年目標を、第1学年及び第2学年(低学年)、第3学年及び第4学年(中学年)、第5学年及び第6学年(高学年)の複数学年にまとめて示し、当該学年間を見通した弾力的な指導計画を作成し、指導の効果を高められるようにした。
3)内容については、児童の表現などの実態を考慮し、発達にふさわしい活動ができるように、一人一人がゆとりをもって、自分のよさや可能性を発揮できる適切な内容を示した。
4)各学年の目標は、それぞれ次のような点を重視して示した。
〔第1・2学年〕 〔第3・4学年〕 〔第5・6学年〕 造形への関心 や意欲、態度 ・自分の表現方法でつくりだす喜びを味わうようにすること ・豊かな発想や技能などを働かせ進んで表現する態度を育てるようにすること ・自らつくりだす喜びを味わい、様々な表し方や見方に触れ、創造的に表現する態度を育てるようにすること A 表現 ・材料をもとに体全体の感覚や創造的な技能などを働かせるようにすること ・表し方を工夫しつくりだす能力、デザインの能力、創造的な工作の能力などを伸ばすようにすること ・美しさを考えながら、創造表現の能力、デザインや創造的な工作の能力を高めるようにすること B 鑑賞 ・作品などを見ることに関心をもち作品などの楽しさを味わうようにすること ・作品や材料のよさや美しさに関心をもって見るとともに、それらに対する感覚などを高めるようにすること ・作品などのよさや美しさなどを感じ取り、感性を高め、それらを大切にするようにすること