児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -093/157page

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2.高学年の造形遊び
○材料からの発想や環境を造形的に構成することを中心にし、子供たちが資質や能力を総合的にはたらかせ高めるようにすることを目的にして指導する。

○子供たちがゆとりをもって自分のよさや可能性を生かした創造的な造形表現活動を実現できるようにする。


3.創造的な工作
○画一的なものづくりや手順、用法を理解させるためのものでないことをふまえて指導するようにする。

○自分の意図とつくるものの条件などを考え合わせて、自ら発想し、持てる力を十分に働かせる。

○手などを十分に働かせ、材料や用具、表し方などを、自分の思いのもとに選び、工夫してつくるなどして、創造的な技能やデザインの能力を高めるようにする。


4.表現分野を一層関連付けて扱うようにすること
○子供たちの造形表現は、作品よりも作品をつくり上げる過程が大切であるので、指導者は、表現分野にこだわった作品のできあがりをあまり意識せず、表現分野を関連付けた活動も十分に行えるようにすることが大切である。

○結果の作例を示して行う指導ではなく、子供たち自らがつくりだすことができるような授業展開になるようにする。


(4) 授業改善の視点

題材開発

○子供たち一人一人が関心や意欲をもてる題材であり、個々のよさがさらなるよさとしてあらわれる題材
 (豊かな題材)

○子供たちの実態をふまえ、一人一人のよさを生かし、楽しい表現を生み出す題材
 (題材の構成)

○材料や表し方、活動の場所などを子供たちが選択することができる題材
 (自己選択・自己決定)

○関心・意欲を刺激し、主体的な活動の展開やよさを引き出す働きがある題材
 (魅力ある題材名)


展開の工夫

○つくりだす過程を楽しむ子供たちに共感しながら、喜びを味わえるような展開
 (つくりだす喜び)

○子供たち自らが展開する活動であり、思いついたり深めたりしやすい展開
 (楽しい造形活動)

○材料の受け止めや選択に柔軟な幅を持った展開
 (幅広い造形活動)

○表現と一体的に扱い、活動を多様にしながら表現活動の充実を目指す展開
 (能動的な鑑賞活動)

○行きつ戻りつの学習活動や試行錯誤の過程を保障する展開
 (資質能力を働かせる活動)


教師の構え

○子供の活動に寄り添い、よさを見つけ、共感的なことばかけによる指導
 (評価支援)

○子供を総合的にみる中で、柔軟に対応していく指導
 (幅広い表現への支援)


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