児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -122/157page
10 体育科における授業の改善
(1) 教育課程審議会答申における改善の基本方針
明るく豊かで活力のある生活を営む態度の育成を目指し、 生涯にわたる豊かなスポーツライフ及び健康の保持増進の基礎を培う 観点に立って内容の改善を図る。
その際・心と体をより一体としてとらえて健全な成長を促すことが重要であるという考え方に立ち、体育と保健をより一層関連させて指導できるようにする。
(2) 体育科の改訂の要点
運動領域
自ら運動する意欲を培い、生涯にわたって積極的に 運動に親しむ資質や能力 を育成するとともに基礎的な体力を高めることを重視する。
1.心と体を一体としてとらえる観点から「体ほぐしの運動」を導入
2.運動の取り上げ方の弾力化と体力の向上のための重点化
3.運動の学び方と自然体験活動の重視◇自ら運動する意欲
◇自分で課題を見いだし解決する ( 思考・判断 )
◇ 運動技能
◇ 知識・理解
保健領域
生涯を通じて自らの健康を適切に管理し、改善していく資質や能力の基礎を培うため、健康の大切さを認識し、健康なライフスタイルを確立する観点に立って内容の改善を図る。
1.深刻化する現代的課題への対応2.健康・安全と体育とのかかわりの実践的な理解3.中学年からの保健の指導
これからの授業は
かしこく・・・・・じっくり考え・工夫し、自分で運動をつくり出し楽しむ授業へ
仲良く・・・・・仲間とのかかわり・認め合いを大切にする授業へ
元気よく・・・・・明るく活発に思い切り楽しむ授業へ
(3) 各領域の改訂内容を踏まえた授業改善の視点
[ 体育 ] 運動遊びとしての「基本の運動」を重視する。
1.「表現・リズム遊び」において、低学年の子供たちの自然な姿を生かし、軽快なリズムの音楽に乗って弾んで踊ったり、そのものになりきって踊る等、体や心の発達の状況に合った低学年の子供たちのよさが生きる多様な内容と活動を提供する。
[ 体育 ] ゲーム領域(中)・ボール運動領域(高)を弾カ化する。
1.ゲームの類型で示された中学年では、たとえば「べースボール型ゲーム」において、手やラケットでボールを打ったり、止まっているボールを打つ等工夫する。
2.「ソフトボール又はソフトバレーボール」については、どちらかを行うことを前提としている。バレーボールでは、ボールやネットの条件を工夫したり、作戦をゲームに生かし思い切ってプレーさせる等してネット型ゲームの特性を体験させる。
3.地域や学校の実態に応じ、ハンドボール等、ゲームの類型を考慮しいろいろなボール運動の取