教育福島0001号(1975年(S50)04月)-006page
青少年の健全育成をめざし
海浜青年の家7月1日オープン
一、青少年教育施設の現状と課題
変化のはげしい社会に対処するためには住民ひとりびとりが、その生がいの各時期に応じて、課題や学習要求を持ち、あらゆる年齢階層を通して自己啓発を続けるとともに、お互いの連帯感を高めることを求めている。
したがって自己学習と相互教育の意欲を組織的に高めていくための機会と場を提供する社会教育への期待がますます増大してきている。
特に生がい教育の観点に立った青少年の教育に当たっては、従来の学校教育のみに依存しがちな教育を根本的にあらため、家庭教育、学校教育、社会教育がそれぞれの領域を尊重しながら相互に持ち合わせないものを補完し合う実践的な教育行政の連携方策を考えることが必要である。
このような三者の連携を実現するためには、今日著しく立ちおくれている社会教育の諸条件を速やかに拡充整備する具体的な施策を樹立する必要があり、本県においても勤労青年、在学青少年の教育のための教育施策の整備、指導者の養成確保等解決しなければならない多くの課題が山積している。
青少年教育施設は、青少年のための各種の研修や団体活動の拠点として設置される社会教育施設であって、たとえば青年に対する団体宿泊訓練の場としての「青年の家」、都市青年の交友と研修の場としての「都市青年の家」