教育福島0001号(1975年(S50)04月)-015page

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大きな期待にこたえて

 

大きな期待にこたえて

四年目にはいる福島県少年自然の家

 

一、はじめに

 

昭和四十七年十月利用開始以来、学校教育活動として小・中学校が平日(火曜日から土曜日まで)、土・日曜日と長期休業中は、少年団体活動や市町村教育委員会の少年教育事業などいわゆる社教団体が利用し、いきいきとした野外活動や楽しい共同宿泊を通して体力を増進し、規律・友愛・協同などの精神を養う場としてその利用度も高く各方面から大きな期待が寄せられている現状である。

四季の移り変わりのリズムに合わせるかのように色変わる樹木や野草と顔を合わせたり、野鳥のさえずりに耳をかたむけたりしながら、澄みきった空気を胸いっぱい吸い込んで元気に駆けまわる子どもたちが、人間的な心の触れ合いから友情の価値を見なおし、実践活動を通して協調性と連帯性を培うことに役立っている。

「雪の経験が皆無に等しい小名浜方部の子どもたちが、雪の中でのフィールドワークとそり遊びを通して友達のよさを改めて発見した感激を訴える顔には、言葉に表現できないものが感じとられた。」と語る関係者の言葉を借りるまでもないことである。

本年度もすでに二百数十余の団体から利用申し込みがあり、連日盛況が予想されるが、各団体の主体的なとりくみによる効率的な活用に期待したい。

 

 

 


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