教育福島0003号(1975年(S50)07月)-038page

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福島県教育センターから

 

本年度における事業計画

研究・相談関係

 

【研究事業】

 

一、方 針

 

本県が当面する教育的課題及び学校現場における教育実践上の問題を取り上げ、全国的な研究の動向を踏まえてその解決のための基礎的研究を行い、児童・生徒の学力・行動の質的な向上を図るための学校経営並びに学習指導及び生徒指導の改善に寄与する。

主な研究事業は次のとおり。

 

二、学校経営改善に関する研究

 

(一) 研究のねらい

学校経営の組織・体制についての実情を明らかにするために、教授・学習組織、運営組織、現職研修組織等の機構のあり方と、その相互作用による具体的な活動を究明しようとするものである。

(二) 内容と方法

(1) 現職研修に関する考察

昨年度の研究を継続し、次の内容を主に取り上げる。

ア、学校課題と研修内容の関連をとらえ吟味する。

イ、組織と研修態様の関連をとらえ吟味する。

ウ、研修方法と教師の意欲について検討する。

○対象……小学校・中学校

○方法……抽出校に対する質問紙並びに訪問による調査

(2) 学年団組織の学校経営上の位置づけと機能についての考察

学年団による協力教授体制を更に発展させ、研究組織、事務組織など、学校経営上の他の組織体制との関連について考察を加える。

○対象……小学校

○方法……実験校の研究による

(3) 教育実態の調査

主として次の調査を計画している。「研究テーマ」 「教育課程の弾力的運用」「協力教授の態様」等。

 

三、児童・生徒の学習能力の発達に関する研究

 

(一) 研究のねらい

児童・生徒の特性に応ずる能力を教科の学習指導方法の改善によって開発するために、教育理論と学校における実際的研究の両面から究明し学習指導技術の向上発展の基礎的な資料とする。

(二) 内 容

(1) 授業における学習目標の再検討

教科における単元のゴールを分析するために、その内容・概念・法則性及び子供の処理・理解の両面から究明する。

(2) 学習能力育成のための教材計画

児童・生徒の既習経験を適切にとらえる。この学習の前提になっている能力と、ゴール達成までの指導及び教材作成の関連を究明する。

(3) 学習能力と学習システムの関連

教科における主な要素となる能力を分析し、学習システムの改善により、子供の能力の是正すべき点や促進すべき点などの究明をし、あわせて学習の筋道を明確化する。

(三)方法

(1) 教科に比較的共通する学習能力の育成をねらう理論的な研究を進める。

(2) 教科を限定し、かつユニットを選定して具体的な研究を加味する。

(3) 実地授業を通じて具体的な論証を深めながら研究を継続する。

 

四、学習指導の改善に関する研究

 

(一)研究のねらい

学習指導の理論的研究と現場における学習指導の最適化を図り、その改善に寄与するための基礎的な研究を行う。

(二) 内 容

教科における学習指導の理論と実践的研究をする。

(三)方法

(1) 小学校・中学校・高等学校を対象にして、教科の教材研究、指導方法の研究をする。

(2) 教科については、年度計画により研究を推進する。

 

五、福島県診断学力検査問題の研究

 

(一) 研究のねらい

全県的な視野に立って、学校・学

 

 

 


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