教育福島0003号(1975年(S50)07月)-040page

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統計に見る福島の教育

 

「学校保健統計調査」の結果について(2)

 

幼児・児童及び生徒の疾病・異常

学校保健統計調査結果から、前号に続いて本県の幼児・児童及び生徒の疾病・異常について報告します。

 

一、学校種別に見た主な疾病・異常

 

本県の幼児・児童及び生徒の疾病・異常のうち、被患率の最も高いものはう歯で、各学校種別とも九十パーセント以上の被患率を示している。う歯に次いで被患率の高いものは、幼稚園ではへんとう肥大と近視。小学校では、その他の歯疾口腔の疾病・異常と近視。中学校、高等学校では近視、その他の歯疾口腔の疾病・異常等となっている。

学校種別に見た主な疾病・異常

 

E異常」とは,う歯以外の歯ぎん炎、歯そうのう漏、不正こう合等の疾患である。

(注)「その他の歯疾・異常」とは,う歯以外の歯ぎん炎、歯そうのう漏、不正こう合等の疾患である。

 

二、う 歯

 

う歯の被患率は、前年に引き続き、各学校種別とも九十パーセントを超え近年全国的に増加の傾向にある。

これを、男女別に見ると、各学校種別とも女子の被患率が高く、小学校で〇・五五ポイント、中学校で三・七八ポイント、高等学校で四・一一ポイント、それぞれ女子が男子を上回っている。また処置完了者の割合を見ると、男女とも中学校が最も高くなっているが、それでも二十五。パーセント弱にすぎない。

 

う歯の被患率

三、近 視

 

三、近 視

 

近視の被患率は学校段階が進むにつれて高くなっており、幼稚園三・九五パーセント、小学校十五・八九パーセント、中学校二十四・七一パーセント、高等学校三十九・二三パーセントとなっている。これを男女別に見ると、高等学校を除いては女子の被患率が高く幼稚園〇・七四ポイント、小学校三・八二ポイント、中学校五・五九ポイント、女子が男子を上回っている。

 

近視の被患率

四、その他の歯疾及び口腔の疾病・異常

 

四、その他の歯疾及び口腔の疾病・異常

 

う歯以外の歯疾及び口腔の疾病・異常(歯ぎん炎、歯そうのう漏、不正こう合、要抜去乳歯等)の被患率を男女別に見ると、各学校種別とも男子が、幼稚園〇・七八ポイント、小学校一・五ポイント、中学校一・三二ポイント高等学校二・八ポイント高い。

 

 

 


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