教育福島0004号(1975年(S50)08月)-047page

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わが校のほこり

遠野高等学校

 

遠野高等学校

 

プール,体育館,校庭をうぐいすの鳴く丘より望む

プール,体育館,校庭をうぐいすの鳴く丘より望む

 

テニスコートより校舎を望む

テニスコートより校舎を望む

 

新装の視聴覚教室での授業風景

新装の視聴覚教室での授業風景

 

広く明るい体育館の静かなる一時

広く明るい体育館の静かなる一時

 

本校は磐城農業高校の分校として創立され昭和三十八年に普通高校として独立した。校舎はいわき市の西南部に位置し、阿武隈山中に源を発する鮫川の清流を望む丘の上にあり、環境は閑静そのものと言える。

こうした中で、生徒たちは勤労、自信、責任を校訓として、豊かで明るく楽しい学園つくりを目指して教職員とともに調和ある日々を送っており、その気質は比較的じゅんぼくであり、勤労をいとわないなど多くの長所やじゅん風美俗を今に残していると言える。建物は、本校舎及び独立した体育館・物理化学教室に、視聴覚教室などから成り、これら特別教室での学習は教育効果の面で大いにプラスするものがあろうと考えられる。しかし本校舎は昭和二十八年に落成し、既に二十余年の星霜を経た木造校舎であり、いたるところに老朽化が目立っている。幸い昨年いわき市から校地の寄付があったので、それを生かした近代校舎の新築の一日も早いことを、職員一同かく首して待っている。

本校は、小規模校ながら、運動部の活動も盛んで、全生徒の四割を越す牛徒たちがなんらかの部で日々練習に励んでおり、そうした生徒たちの中に必ず教師の姿があることも本校の部活動の特徴である。こうした教師と生徒一体となった教育活動は文化活動の面でも見られ、市内高校弁論大会には毎年参加し、十回を数える大会中優勝三同をはじめ計六回の上位入賞を勝ち取りその論旨と説得力は市民の間にも定評がある。

 

 

 


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