教育福島0005号(1975年(S50)09月)-046page

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わが校のほこり

会津工業高等学校

 

会津工業高等学校

 

正面玄関 昭和43年3月しゅん工

正面玄関 昭和43年3月しゅん工

 

計算尺検定への挑戦風景

計算尺検定への挑戦風景

 

ガス溶接実習風景

ガス溶接実習風景

 

提示板を利用して生徒への連絡風景

提示板を利用して生徒への連絡風景

 

明治三十七年創立から七十一年の歴史を経た本校は、第十四代面川校長ほか、職員百十七名、学科数九、分校・専攻科を持つ大規模校で、全国にも知られている。創造と実践力を身につけ生きている喜びを感じる人間教育を経営の方針とし、多様化した生徒の学習意欲を国家試験取得を通じて高めようと試みた。まず学年目標を、一年は計算尺三級とガス溶接、二年は二級ボイラ技士と丙種危険物取扱者、三年は公害防止管理水質四種と定めたが、もちろんこれらから得た諸知識は、実習テーマや専門科目の指導配列と密接な関係を保ち、教育課程に位置づけられた実習や専門教科に有機的に結びつくよう計画されている。工化・化工生合せて七十七名中、ガス溶接と丙種危険物は全員、二級ボイラ四十名、公害防止水質四種十名の合格者を出し、なによりうれしかったことはばくぜんと入学した生徒の八十パーセントが、この科に入学してよかったという感想文を残して巣立ったことである。実施の条件として、教師の共通理解と、保護者や外部団体や他の学科の協力について十分話し合い、環境条件が整備できたことである。ただ、三年間の工業教育の中で資格取得が不可欠のものとは思わないが、職場で意欲的に活躍し、更に勉強を続けたいという報告や様子に接するとき、彼らの生がいのワンステップとして役だったのではないかと考え、今後学校での指定機関認可を通じ、更に研さんを重ね生徒の意欲を高めたい。

 

 

 


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