教育福島0005号(1975年(S50)09月)-047page

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わが校のほこり

磐城農業高等学校

 

磐城農業高等学校

 

本校正面

本校正面

 

中庭庭園

中庭庭園

 

ラグビー部の練習

ラグビー部の練習

 

放牧場

放牧場

 

雄大な阿武隈の山波と怒とう逆巻く太平洋を、西、東に、海抜三十メートル余りの菊田の丘に、本校校歌どおり君臨している。

昭和四十八年度から校舎改築が進められ、そびえ立つ真新しい四階建ての校舎は美しい環境とあいまって、正に県下随一で、今、第三期工事のつち音が全山に響きわたっている。校舎の改築と平行して、新しい中庭等造園工事は、去る六月、緑地土木科の手により県下に誇る優雅な庭園の完成を見た。美しい教育環境にこそ有為なる人間が形成されるのである。

かつて、本校は太平洋戦争の末期、昭和十九年四月、石城郡町村長会の強い要請にこたえて、旧平市六軒門に県立磐城農学校として誕生したが、当時は物資不足のはなはだしい時代であり加えて平での土地交渉がはかどらず、当植田町に移転することになり、終戦後の混乱期にあって苦労に苦労を重ねた。職員、生徒一体となって汗と血のにじむ学校建設であった。開墾によって、その基礎固めをしたときに培われた不とう不屈の開拓精神が、今日「磐農魂」として、職員・生徒の心の中に生き続けている。現在、畜産、園芸、緑地土木、生活の四科と、別科産業科の計十六学級、六百一名の生徒が在学し、既に五千九百名の卒業生が地域産業発展の原動力として大活躍をしている。めざましい生徒活動としては、農業クラブが上げられる。昨年度は平板測量、乳牛審査、意見発表等が全国大会出場。引き続き今年度は、測量の全部と乳牛審査及び土木、生活、畜産の農業鑑定において、いずれも県大会の優秀賞を獲得した。スポーツの部ではラグビー部の活躍が上げられる。県高体連、県総体での優勝は枚挙にいとまないほどで、本校の伝統のスポーツと言えよう。

 

 

 


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