教育福島0006号(1975年(S50)10月)-012page
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−特集2 市町村の現状と課題−
我が町の学校給食
耶麻郡西会津町教育委員会
一、はじめに
わが西会津町は、福島県の西端にあって新潟県に接し、東経百三十九・四〇度、北緯三十七・四五度に位置し、周囲は耶麻郡高郷村、山都町、河沼郡柳津町、大沼郡三島町、新潟県鹿瀬町津川町に接しており、面積二百九十八・六平方キロメートルで、人口一万二千九百七十八人の農村地帯であります、
町の産業の半数以上は農家であり、それ以外でも半農が大部分で、その主な収入は、米、葉たばこ、養蚕等と森林資源によるほかは、近年進出してきた中小の工場からと、出かせぎにたよっている現状であります。
二、現 状
○学校数と児童・生徒数
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○完全給食実施状況
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右記の給食を、給食センター三施設単独校四校で、給食調理員十六名、運転手三名、栄養職員一名で実施しております。
給食費は、一食当たり、小学校一低高学年)百二十円、中学校百四十円であります。
三、献立
献立の原案は、栄養量、食品構成の基準に基づき、児童・生徒の衛生健康上好ましく、かつし好を考え変化をもたせて作成したものを、栄養職員が中心になり、給食センター設置学校長、各学校給食主任、給食調理員代表の参集をお願いし、「学校給食献立検討会」を開催して、新しい献立を組み入れながら学校給食の内容の改善充実に取り組んでおります。
四、物資購入
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質のよい新鮮な食材料による食生活を達成するために昭和四十八年度から町商工会に依頼し、地元業者との一括購入をしております。
幸い農村地帯でもあるので、本年度から、地元農家と町役場経済課を通じ「じゃがいも」の年間使用数量の委託栽培契約をして、計画的な安定供給を行うとともに、学校給食費の父兄負担軽減を図っております。
また、将来に向かっては、野菜類、果物等についても実施していきたいと考えております。
五、配送
前にも述べたとおり、給食センター三施設、単独校四校で完全給食を実施しておりますが、給食センター三施設から配送される学校は、小学校六校、分校二校で計入校、中学校五校となっております。また学校側との意志の疎通が欠けないように給食連絡簿を作成して、献立内容、センターからの連絡等を記入して学校に送付し、食器とともに回収してセンターの反省資料としています。
六、非常食常備
給食センターから配送される遠距離の学校に対して、豪雪等により配送できない場合を考慮して、県学校給食会あっ旋の「クラッカー(一袋八十グラム)」を一人三食分、非常食として常備しております。
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