教育福島0006号(1975年(S50)10月)-024page

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な運営を図る」ために、

1 研究会、講習会の開催

2 個人、共同研究等の奨励

3 研究諸調査及び指導書等の編さんと発刊

4 給食関係職員等の表彰

5 各種研究大会等の参加

6 その他

以上が会則に明記されているが、発会二年めである本年度は、

(1)県研究大会(原町大会)の主催団体に加入

(2)原町大会において県学校給食会と連名で功労者、団体を表彰

(3)「学校給食の運営・管理・指導の手引」と「学校給食献立の手引」の刊行と「会報」発行

(4)各支部の活動と専門部の活動を活発にするための助成等であります。

 

四、おわりに

 

本会発足二年め、ようやく形も整い活動も軌道に乗ってきた状態であります。

学校給食が、児童・生徒、父兄にとって極めて重大なことであることは御承知のとおりであり、なにかと社会的にも深い関心を持たれる現況でもあります。学校給食に対し、また本会活動に対して、深い御理解と御支援を賜りますようお願い致します。

(昭五十・九・十)本会会長 緑川篤郎

 

−特集4 給食関係団体の活動−

 

我が校のPTA活動

よりよい学校給食を

 

福島市立蓬莱小PTA

 

昭和四十八年四月、新設校としてスタートした。PTAも、数回の準備会を重ねて、設立総会を持ったのが五月中旬である。蓬莱団地は、県住宅公社が大型のモデル団地として造成したもので、市中心部より六キロ離れた丘陵地にある。

五十一年の人口一万二千人を目標として毎年建築が進められており、本校も児童千名を予想して、二十四学級の鉄筋三階の校舎で、給食用エレベーター室が各階につけられている。

PTAは、発足からいろいろな問題と取り組んできた。毎月増加する会員層の変容、農村地区と団地との調和の問題をはじめ、新設PTAとして苦労は多かった。創造性のある清新なPTAとして、教養、厚生、環境、補導の四部を柱に発足した。特に、学校環境作りについては苦労が多かった。豊かな情操を培う環境作りのためのPTA活動は、会員相互の親睦を高める上でも大きな成果があった。

給食については、開校当時はまだ実施しておらず、転校してきたPTA会員から、毎日の弁当作りが大変だという苦情がもちこまれてきた。また福祉施設として、三十数名の児童を登校させている愛育園からも、学校給食の早期実現の要望が出され、市当局もこの熱意を積極的に受け入れて、給食室を作ることを約束してくださった。

給食が始まったのが十二月末日である。幸い地域の中から二名の調理員が採用され、一か月の見習を経て、給食開始の運びとなった。給食物資の購入に当っては県給食会を主柱に考え、良心的な業者に限定して、質のよい給食を目指した。献立は市教委の献立表を参考として、月千六百円の給食費で始めた。給食開始を喜ぶとともに、給食の内容については一つも苦情はなかったし、大変おいしい味付けとほめられ調理員も喜んだ。給食について問題がないわけでなく、給食費の徴集について、年間を通してのプール計算だということを分ってもらうのに苦労をした。その他、学校で残したパンを持ち帰らせないのかという質問もあり、下校途中でパンを食べたり、犬に追いかけられてけがなどしないように、と考えてのことだと説明して納得してもらった。そのせいもあろうか、残飯はほとんど出さないですんでいる。

最近はリジンが役員会で問題になり厚生部の会員に早速リジン講演会に出席してもらい、その安全性について話し合いもし、父母の了解を得ることができた。

PTAの今後の課題として、学校給食の価格安定に全力をあげて取り組むつもりである。今後は更に、厚生部活動を盛んにし、広く父母や児童の給食に対する要望などを反映し、よりよい学校給食が進められるように、学校の給食委員会に協力して、アンケート調査や、学校との給食懇談会などを通して学校給食の充実に努めていきたいと考えている。

 

 

 


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