教育福島0007号(1975年(S50)11月)-013page

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もちろん、行政自らが入場料金を徴収して公演の事業をやるのは、二本松市と同じく初めてであり、それだけに事業に取組む姿勢も、教育委員会と文化団体の総力を上げての展開となった。人口約四万人のこの小都市には、郡山市や福島市のように音楽ファンの層も厚くないし、それがまた、公演されることの少なかったことにもつながるわけであるが、中には本格的なオーケストラの演奏会を熱望していた市民も少なくはない。本公演は、特に昼の公演となったこともあって高校生の聴衆が非常に多かったが、約千百五十名(定員千三百三十六名)の市民の参加を得て多大の感銘を与え、成功りに終了した。

 

八、ミュージカル公演

 

○期日

十一月二十四日(月)福島会場

十一月二十五日(火)いわき会場

○会場

県文化センター

いわき市平市民会館

○演目  「ベローナの恋人たち」

シェイクスピア作「ベローナの二紳士」より

○演出 浅利 慶太、宮島 春彦

○振り付け山田卓

○音楽 東京キューバンボーイズ

(録音)

○出演 劇団 四季

真帆 志ぶき

細川 俊之

○感想

今回の公演は、六種日中最も観客動員を期待していたが(アンケート調査で最多希望種目)両会場とも公演前後に催し物が多く、観客動員はもっとも困難を極めた。しかし、当日多くの市民が来場し、両会場とも盛会となった。舞台は、大型トラック二台分の巨大なセットを組み、キャストの熱のこもった演技や迫力のある歌声は、観客を完全に魅了し多大の感銘を与えた。

 

民家緊急調査実施状況

 

一、目的

 

近年の産業開発、生活様式の近代化に伴い、貴重な文化財である民家が急速に姿を消している情勢にあります。

こうした民家の危機に対処し、保護施策の基礎資料とするため、国庫補助事業としての民家緊急調査を実施し、県内に散在する重要な民家をしつ皆確認の上りスト等を作製する。

 

二、対象

 

明治維新以前(商家は明治期も含むに建てられた古民家

 

三、内容

 

(1) 第一次調査 各市町村教育委員会に依頼して略調査票を作成し、まとめて所在等のリストにする。

(2) 第二次調査 リストの中から百とう前後を選定し、現地調査の上図面等を作成する。

(3) 第三次調査 特に重要な二、三十とうを精選して詳細な図面等を作成する。

 

四、方法

 

(1)第一次調査県教育委員会において取りまとめる。

(2) 第二・三次調査 東北工業大学建築史研究室代表草野和夫教授に委託して実施する。第二・三次調査は同時に行うこともある。

 

五、実施状況一覧

 

 

 

 

 


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