教育福島0007号(1975年(S50)11月)-023page
保健福祉事業の拡充
一、共済組合事業
(一) 美術展鑑賞助成(新規)
本年度の新規事業として東京都美術館で開催される秋季美術展の鑑賞助成を実施している。
これは、日展、二科展等国内一流の美術展を、本県教職員に鑑賞していただくために実施したものである。なお、教育者を対象とした大潮展は十二月二十七日まで開催されておりますので、この機会に数多くのかたがたが観覧されるようお勧めする。
(二) 夜間定時制等組合員医薬品配布
(新規)
夜間定時制に勤務する教職員及び小名浜水産高校練習船「福島丸」の乗組員に、本年度から保健剤を主体とした医薬品セットの配付を行った。この医薬品が、これら教職員の健康の保持、増進に役立てられるよう願うものである。
(三) 海・山の家開設
教職員とその家族が、夏季期間中にいっしょに楽しめる海・山の家を共済組合と互助会の共催事業により実施している。本年度は、海の家二か所、山の家一か所を増やして合計十か所とし、県内各地域において利用できるよう開設したところである。
(四) 銀婚祝賀
銀婚を迎える教職員を祝福して記念品を贈呈している。本年度の該当者は昭和二十五年度内に結婚された人であり、三百四十六組の教職員に「会津漆器木製めおとわん」を贈呈した。
また、本年度銀婚該当者の代表として、会津、南会津教育事務所管内に勤務する銀婚該当者を招待し、十一月八日「鶴賀会館」において合同銀婚式を行い、記念品を贈呈し、併せて祝賀会を催した。
(五) 隣接県史跡めぐり
隣接県の史跡名勝等を見学し、教職員の研修と相互の親ぼくを兼ねて実施しているものである。
本年度は夏季休業期間中を利用し
て次のとおり実施した。
第一回
八月五日〜七日 新潟県佐渡方面
県北管内 八十人
第二回
八月十八日〜二十日
山形県出羽三山及び山寺方面
いわき管内 七十七八
二、互助会事業
(一) 大学入学祝金(新規)
従来、小・中及び高等学校への入学の際入学祝金を贈っていたが、本年度からは会員の被扶養者が大学に
入学した際も、一万五千円を贈るよう新設した。
(二) 芸術鑑賞助成(新規)
文化庁移動芸術祭行事として、県内十会場で交響楽、バレーなど七種目が公演される機会をとらえ、会員の教養を高めることを目的として、約二千名の会員に入場券を配布し鑑賞できるよう配慮したものである。
(三) 高度へき地会員図書購入助成
(改善)
人事委員会が指定するへき地三級以上の学校に勤務している会員に、図書購入費の一部として図書購入券を贈っていたが、本年度からは五千円増額して一万五千円を助成するよう改善を図った。
(四) 国内研修旅行助成(改善)
従来実施している国内研修旅行及び海外研修旅行助成のほかに、本年度は、沖縄国際海洋博が開催されるので、これに参加する会員四十三名に対して、八月二十七日から同月三十日までの期間研修旅行を実施し、参加会員に対して助成を行った。
(五) その他の厚生事業
以上のほか、会員福祉の増進のため、指定旅館の増設、海・山の家指定の増設、及びあづま荘で会員及び会員の被扶養者が結婚式を挙げる際に、式場利用の助成をするなど、厚生事業の充実を図ったところである。
給付事業等の拡充
共済組合が行う短期給付及び長期給付については、前項の福利厚生推進の概要でその改善された事項について述べたが、互助会の短期給付関係では次のような拡充、強化を図った。
一、任意継続会員制度の発足
史跡めぐり(山形県羽黒神社)給付事業等の拡充