教育福島0008号(1976年(S51)01月)-012page

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上がりまで、又は、一二位数〔10といくつ〕と(一位数)の繰り下がりのある計算までできる。

これを用いて、座紙とおはじきや、数図計算尺を用いたときと同じように、加法(繰り上がりのある場合)の計算のしかたを確かめさせた。

 

表2 加法九九表

表2 加法九九表

 

写真5は、加法(繰り上がりのない場合)12+3=15の例である。

●数あてのTP

実物のおはじきを図3TPの「明」のところに載せ、手の形に切ったスクリーンには、おはじきが映らない紙で、おはじきの一部分を隠す。教師は、幾つ隠しているかは、透けて見える。

そして、全体の数を知らせて、隠した数を当てさせるようにした。

○自作TPの保管のしかた

●TPつづり

写真6のようなTP保管つづりを作った。これは、他の教室へ手軽に持ち歩くことができ、TPがいたまなくてよい。

●TP整理ラベル

TPの右上のわくに、図4のようなTP整理ラベルをはっておくと、後でまた使用するのに便利である。

(3) 調査内容とテスト結果

〈前提テスト〉

次のような内容の問題を二十問出題して、テストした。

〇一対一の対応による二つの数(集合)の多少の比較

○数の相等、多少についての理解

○10までの数の大小の理解

○10までの数の合成分解

○数の概念の理解

○20までの数の順序と数の大きさの

とらえ方

○20までの数の系列

○20までの数字の読み方、書き方の理解

○20までの数の構成の理解

その結果、正答率が九〇%以下の問題は一問もなかったが、正答率が九一%の問題は四問あり、その誤答について考察してみると、四問とも同じ誤りであった。

それは、数の系列を20から逆に並べた問題であったため、既知の数をどんなふうに並んでいるかをよく見ないで、20、19、18……と答えなくてはならないところを、ただ直感で20、21、22……と答えている。

また、個人別に見ると、四十三名中三十九名の児童が八○%以上の正答率であった。

〈事前・事後・は持テスト〉

事前・事後・は持テストについては、第一次研究で絵題が二間、文章題が二問、加法計算一繰り上がりな

 

写真4 数図計算尺による計算

写真4 数図計算尺による計算

 

写真5 加法減法の計算方法説明TP

写真5 加法減法の計算方法説明TP

 

図3 数あてのTP

 

 

写真6 持ち運びに便利な自作TPつづり

写真6 持ち運びに便利な自作TPつづり

 

図4 TP整理ラベル

(教科の番号)

(教科の番号)

国語1,社会2

算数3,理科4

 

 

 


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